株価に好材料の「プレスリリース、増えるといいなぁ」
次に、Jストリームの2020年3月期決算を、もう少し詳しく見ていきたい。
売上高と営業利益は前出のとおり、大幅に増加中である。当期純利益も前期比27.0%増の2億4900万円と好調だ。
BS(貸借対照表)については、流動比率が304.4%、固定比率が42.4%、株主資本比率は67.4%と、財務安全性は十分である。CF(キャッシュフロー)は、フリーCFが前期の3.7倍となる1億8900万円と大幅に改善している。
唯一の懸念点は、ROE(自己資本利益率)とROA(総資産利益率)だろう。ROEは6.4%、ROAは4.6%で、情報・通信業の平均(ROE6.9%、ROA8.6%)と比べると、やや低い水準。ただし、どちらも改善傾向にある。
最後にJストリームの株価を見てみる。2020年に入ってから大きな上昇トレンドの中にあり、決算発表明けの5月1日に年初来高値の2032円を付けてから一度下落し、5月11日に1475円まで下がった。
しかし、そこから再び株価は上昇し、5月25日の終値は1822円である。移動平均線を見ても、株価は5日、25日平均線にしっかりと支えられているかたちだ。よって、次に何か好材料が出てくれば年初来高値を更新するのではないか。
このように、今後の需要に期待できるサービス内容と好決算から、Jストリームは「買い」の銘柄だと判断した。
5月20日には、ワンストップオンライン配信パッケージ「イベキャス」が、大阪府の「無観客ライブ」配信へのサポート事業者として登録されたというプレスリリースがあった。このような好材料となるプレスリリースが増えていくことに期待する。
5月25日、終値と同じ1822円で100株を購入した。
Jストリーム(4308)
年初来高値(2020年5月 1日) 2032円
年初来安値(2020年3 月13日) 638円
株式取得時の株価(2020年5月25日) 1822円
取得株数 100株
【株式取引ルール】
月200万円を上限に最低1銘柄(企業)を選ぶ、バーチャル投資です。
投資対象は、新興市場を含む上場企業の現物取引です。
1年間のトータルで損益を競います。
「シューカツに使える企業分析バトル カブ大学対抗戦 Season2」を通じて、財務分析と意思決定の精度を少しでも向上させることができるように、頑張ります。