接客や営業職には「人間力」が欠かせない
そんなリモートネイティブ世代も、コロナが落ち着けば対面での仕事が増えてくることでしょう。ここで気になるのは、「人間力=ヒューマンスキル」の育成が不足している可能性です。
ヒューマンスキルと米国の経営学者R. カッツが提唱したもので、他者との良好な人間関係を構築し、円滑なコミュニケーションを可能とするスキルのこと。 この点に関してはリモート型ですと実施が難しいので、身に付けることなく配属されることになるでしょう。
昨年までなら、導入研修の合間に人事部や講師にやってきた先輩社員との雑談で、
「どんな保険に入っているのですか?」
「スートはどこで買うのですが?」
と簡単な質問を通じて、社会人としてのコミュニケーションを身に付ける機会があります。これがないままだと、対人関係が重要となる、接客や営業職として仕事をスタートさせるには少々不安を感じてしまいます。
なので、社会人の先輩たちとリアルに交流する機会は、別途セットしていくべきでしょう。そうした機会に、先輩から社会人として大事にして欲しいことを伝える。新入社員は先輩からいただいた金言をしっかり受け止めることで、大きな成長の機会になる気がします。できれば、飲み会ではなく討議する機会にするといい気がします。
リモートネイティブ世代に、早々に活躍していただくため、いろいろ応援していきましょう。(高城幸司)