「普通に税金を払っている勤労者にも支援を」
ネット上では、今回の補正予算案の支援から漏れた人々から怒りの声が相次いでいる。医療関係者でもない、学生でもない、飲食店経営者でもない、中小企業・個人事業主でもない、芸術家でもない...... 多くの一般の勤労者だ。現金10万円給付をもう一度求める声が非常に多かった。
「消費税減税と国民への一律給付金の2回目を支給すべきです。100年に1度の大惨事を乗り切るには一番重要な事です」
「生活が一変してみんな苦しいです。主人は残業も夜勤もなくなり、基本給のみです。子ども3人が中高校生になり、児童手当もなく、お金がかかる時期です。なぜ大学生だけ助けるの? 私も保育士で仕事をしていますので、何とか今のところなっていますが、もっと納税者に対して平等に救済措置はないのですか? マスクも10万円の一律給付金は届きません。6月1日付の支払い期限の付いた納税通知書はちゃんと届きました。届く順序が逆じゃないですか?」
「芸能人への支援も手厚いですね。節税できる芸能人や自営業の方々に比べて、税金キッチリ取られるサラリーマンには何の補償もないのでしょうか。私の場合は非正規です。部署内の非正規雇用者の半分は来月末でクビになると聞いています。これから本格的な失業者は増えるでしょう。飲食業、大学生、芸能人にお金を出すなら、一般企業でも正規雇用と同じように働き、税金を引かれてきた私たちのような人も支援をしてほしいです」
「芸術家個人に150万円支給は納得がいきません。何をもって芸術家と決めるのでしょうか。もっと困っている人は大勢いるのに。芸術団体が政府に陳情したから? メディアへの発言力があるから? 政府もウケ狙いはやめて、無名の私たちにも目を向けてください。支持率どんどん下がりますよ。欲しがった者勝ちのバラマキは止めて下さい」
今後の2次補正予算の対策が、いつ届くのだろうかと不安になる人が多い。
「対策にも良いものがあるが、いつ給付や補助されるかが問題。知人の公務員が、土日も返上して他の課からも応援もらって終電近くまで作業しているといっていた。役所から送られてきた給付金申請書が入った封筒を見たとき、手作業で一生懸命やっている姿が目に浮かんだ。たぶん、3密を避けながら人海戦術で、印刷、三つ折、封筒づめ、宛名貼り、確認作業をやっているのだよね」
「政治家は予算案を決めたら仕事が終わりだと思っている。国民に渡すお金が手元に届いた時に初めて救済したと言えるのだが、それは地方自治体に丸投げ。そして役所は混乱。結果、なかなかお金は支払われない。アベノマスクから始まった負の連鎖。マスクまだ来ないけど、役所の皆さん、もうマスクはいいよ。もっと住民のためになること、頑張ってやってください」
(福田和郎)