緊急事態宣言の解除で始まった「新しい生活様式」。人が集まる施設では出入り口などに置かれる消毒液のディスペンサーは、いまでは欠かせない存在になった。しかし、場所によっては消毒液が周囲にこぼれたり、飛び散ったりして、ポンプを手で押すことがはばかられることがある。
とがある。デジタルサイネージの専門メーカー、NEOTOKYO(ネオトウキョウ)株式会社(東京都八王子市)は、こうした現状をみて、最新技術のデジタルサイネージと非接触型の自動除菌ディスペンサーを組み合わせた新製品を開発、市場の開拓に挑んでいる。
ライフスタイルの「リセット」を支援するサービス
●欠かせぬ存在になったディスペンサーに商機
NEOTOKYOは、「NEO future style (ネオフューチャースタイル) 」名付けた非接触型の自動除菌ディスペンサーの新製品シリーズを、2020年5月27日に発表した。除菌ディスペンサーに、清潔感や高級感が必要と考えた。
アイテムは2つ。一つは、デジタルサイネージ付き自動ハンド除菌ディスペンサー「NEOkirei(ネオキレイ)」で、商業施設や公共施設での使用を想定。スタンド付きと壁掛タイプを用意。広告プランなどの相談にも応じる。
もう一つは、サイネージを顔認証・体温測定・タイムカード機能を備えた液晶パネルに替えた「NEOgate(ネオゲート)」で、企業や学校、病院、イベント会場などで使用を想定。設置場所に応じて数種類のスタンドがある。
●アフターコロナに向けライフスタイルのリセットを手伝い
1985年に創業した家事代行サービス会社、ミニメイド・サービス会社(東京都渋谷区)が、新型コロナウイルスをめぐる緊急事態宣言の解除を受け、ライフスタイルのリセットをサポートする「家事代行で、おうちリセットキャンペーン」を始めた。2020年5月26日の発表。
解除後もテレワークや、さまざまな面で自粛が継続されるが、本格的なアフターコロナに向け、宣言下での生活リズムを元に戻す、あるいは宣言期間に作り上げられた新たなライフスタイルを確立したいなど、いずれのためにも快適な毎日の取り戻すには、家事の面からのサポートが重要という。
キャンペーンでは、「お試しプラン」(1人を派遣し2時間で税別8800円)を5880円に設定。スタッフは感染防止対策を徹底的に施したうえで作業に当たる。期間は6月30日まで。
●「ロードマップ」入りジムのアフターコロナを支援
新型コロナウイルスによる休業や短縮営業の要請で、東京都が緩和プロセスを示した「ロードマップ」。当初は対象外だったスポーツジムやカラオケ店も要請解除の3段階に採り入れられた。
室内の防カビや抗菌・ウィルス対策のコーティング施工を行っている有限会社リファイン(茨城県取手市)は、東京、千葉、埼玉、神奈川、茨城の1都4県のスポーツジム向けに「ウィルス対策コーティング施工サービス」と「ランニングマシン用抗菌タッチパネルフィルム施工サービス」を始めた。5月26日の発表。
「ウィルス対策コーティング施工サービス」は、不特定多数の人が共用するトレーニングマシンやウエイト、マットなどにリン酸チタニアを原料とした空気触媒コーティングを施工。付着したウイルスを速やかに分解して接触感染リスク低減をする。
「ランニングマシン用抗菌タッチパネルフィルム施工サービス」は、ランニングマシンなどのタッチパネルに高機能抗菌フィルムを施す。
同社ではこれまで、一般家庭向けの抗菌・ウィルス対策のコーティング施工を中心に行っていたが、スポーツジムが新型コロナの影響で苦境に立たされているのを見て、新サービスの取り組みを始めた。