「アフターコロナ」時代の飲食店はこんな感じ!?
●「3密」はつくりません! 飲食店向け「新型コロナ対策実施店」
店舗設計・デザインの株式会社engine(エンジン、東京都世田谷区)は、飲食店向けに、新型コロナウイルス対策を施しながら、空間デザインや機能の品質を落とすことなく収容客数を維持することを目的にした「新型コロナウイルス感染防止対策サポート事業」を始めた。5月26日の発表。施設サインやフロア誘導サインを手がけるエフ広告(埼玉県越谷市)との共同事業。
事業では店内レイアウトや業態に合わせた感染防止対策を提案。いわゆる「3密」にならない環境づくりをサポートし、テーブルに置くだけでよい、専用の透明アクリルパーテーションや次亜塩素酸水デフューザーなどを組み合わせ、客と客の間を取りつつ、客同士のコミュニケーションを可能にする空間を実現した。
接客にも対応できるクリアマスクや、フェイスシールドで、スタッフの感染防止対策を提案。「新型コロナ対策実施店」などの表示を店頭やウェブサイトに出し「差別化した集客」を図ることでお客の心理的ハードルを下げ、来店客数を増やす。エンジンでは、「対策されている店舗は安全に飲食できるという認知拡大、『ウィズコロナ』社会での新しい飲食店の在り方を創造したい」としている。
●テレワーク仕様に「書斎」を新設するパッケージ
住宅のリノベーション設計・工事事業、賃貸仲介事業などを行うエイムズ株式会社(東京都中央区)は、賃貸住宅向けに居室の一部や収納を活用し、完全個室となる書斎を設ける「書斎リノベーションパッケージ」を開発、提供を開始した。5月25日の発表。
パッケージの基本プランには、床張り替えや壁紙交換のほか、造作デスク、コンセント工事を盛り込み、希望や予算に応じて家具のコーディネートなども請け負う。
緊急事態宣言は解除されたものの、同社では今後も自宅でのテレワーク需要が増加するとにらみ、その対応が今後の選ばれる部屋づくりの一つになると考えた。
一方、すでにテレワークを導入している企業では第2波への警戒感から、出社の全面解禁に慎重な企業が少なくない。日本生産性本部の「働く人の意識調査」によれば、コロナ終息後のテレワーク継続に6割強が肯定的という結果も示されており、在宅勤務が働き方の一つとして定着する方向にある。