ビットコインが、4年ぶりの半減期を迎えた。その波を、どのように味方につかられるかが、今週(2020年5月11日週)の焦点。その半減期は注目されたわりに大きな変化がなかったが、慶応義塾大学の馬医金満と専修大学のゆうは、半減期前に起こった値動きをうまく拾ったナイストレードで利益を得た。明治大学のITは果敢にチャレンジしたものの利益獲得はならず。中央大学のカンタロは、取引をお休み。
クジラの大量売りにビックリ(明治大学)
5月8日
明治大学では今月7日から、ついにオンライン授業が始まりました。学生も教員も、ふだんからオンライン授業をやっているわけではないので、お互いうまくオンラインのツールを使いこなせず、かなり手こずっています。
授業開始に伴い、今までよりも相場を見る時間は少なくなりますが、どうか今後とも温かく見守っていただければ幸いです。
さて、MACD(マックディー)のゴールデンクロス(移動平均線の13週線と26週線の動きに注目するチャート)や、ブルームバーグ、フォーブスといった海外メディアが今後の上昇を楽観視していたこともあり、1時27分、 1BTC(ビットコイン)=9027.5米ドルで、成行54枚のロングポジションを組みました。利益確定ラインは10,538ドル、損切ラインは9027.5ドルで設定しました。
ビットコイン史で最も意識されている、上図の赤いレジスタンスラインを上抜け、さらに半減期も間近に迫っていたので、長期的な価格の上昇を見込んでのロングポジションです。
5月10日
夜、15%もの暴落によって、21時17分に1BTC=9027.5ドルで自動的に損切りしました。暴落の理由は、クジラ(大量の仮想通貨を保有する投資家のこと)による2.7億円相当の大量売却。きのう午前6時頃に大きめの陰線(始値よりも終値が値下がりしている線)が発生したのにも関わらず、そこまで強い反発が起こらなかったことが、暴落の兆しでした。
ただ、注文価格も1BTC=9027.5ドルだったので、実質損害はありませんでした。今後は、ある程度大きく下げたのにも関わらず、それにある程度強く反応する陽線が起こらなければ、暴落の危険性があることを、肝に命じようと思います。
今回の暴落を3時間足で見ると「暴落した今が底値だから買うしかない」と見ることもできますが、週足で見ると、上図の赤いレジスタンスライン(上値抵抗線。相場がその水準よりも上昇しないと思われる水準のこと)で反落していることがわかります。よって長期的に見ると、今後は下落トレンドになっていくのではないかと予想します。
半減期に突入すると、ジワジワと上昇することが予想されていますが、半減期による上昇指向よりも、レジスタンスラインからの反発による下降指向のほうが強いと思うので、少しの間取引は様子を見ようと思います。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
注目が集まっていた半減期は、大きな変化がなく通過。その後は、徐々にハッシュレート(マイニングする際の速度を表す指標)が下落し、ビットコインにとってはマイナスの状況にあります。過去のビットコインやライトコインの半減期後の値動きも、しばらくは下落傾向であったことから、多くの投資家が売っているのかもしれません。
国内取引所のポジション状況をみると、100万円以下での売りポジションが多く確認されています。しかし、相場は週末にかけて上昇。一番大きなポジションがあるところから逆に動く(多くの投資家が損失を被る方向)傾向にあることから、そういったデータも確認してみてはいかがでしょうか。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
5月15日時点 1万228円