間違えて「希望しない」とすると元に戻すのが大変
10万円の給付金がすぐにも欲しいのに、勘違いしてチェックを入れて郵送すると大変なことになる。もう一度手続きをやり直すのが面倒くさいのだ。フジテレビ(5月18日付オンライン版)「10万円給付金の申請で『希望しない』に勘違いでチェック注意... あとで修正は可能? 総務省に聞いた」が、こう伝えている。
「たしかに勘違いしそうなチェック欄ではあるが、そもそも、なぜ設けたのか? また、後で勘違いに気づいた場合、修正は可能なのか? 総務省・特別定額給付金室の担当者に理由を聞いた」
番組での、担当者とのやり取りはこうだ。
――なぜ、このようなチェック欄を設けた?
総務省担当者「給付を辞退する方もいらっしゃいますので、辞退の意思を確認するためにチェック欄を設けました」
――勘違いで×印を記入するケースが報告されていることについて、どう思う?
担当者「勘違いで×印を記入することは想定していませんでした」
――×印が記入されている場合、それが勘違いかどうか、市区町村が確認するもの?
担当者「申請書に記入されていることが『正しい』として処理するものと思われますが、対応は市区町村に任せています」
と、総務省担当者は市区町村に責任を丸投げしたのだった。そこでフジテレビ記者は、東京都世田谷区広報広聴課の担当者に聞くと、担当者はこう答えた。
世田谷区担当者「申請者の意思なので、そのまま処理することが原則であると考えています。しかし、勘違いによるチェックも否定できないため、対応に苦慮しています。ただし、電話でのやりとりは詐欺防止の観点からできるだけしない方針です」
――勘違いでチェックした場合、修正は可能?
世田谷区担当者「給付の決定以降は基本的にできません。そのため返信用封筒に入れる前に記入内容をしっかりご確認いただきたいです。ただし、勘違いが類推される場合には、個別に相談させていただければと考えております」
あわてて電話で「間違ってしまった」と連絡しても、詐欺防止のため、すぐに応じてくれないのだ。申請書をしっかり自分で確認するほかはないようだ。