「子どもが騒がなくても、いつか騒ぐのではと不安になる」
J-CASTニュース会社ウォッチ編集部では、女性の働き方に詳しい、主婦に特化した就労支援サービスを展開するビースタイルグループの調査機関「しゅふJOB総研」の川上敬太郎所長に、今回の在宅テレワークのWeb会議に「子ども同伴アリかナシか」論争について意見を求めた。
――今回の論争をお読みになって、率直にどんな感想を持ちましたか?
川上敬太郎さん「オフィスに出勤することが前提であれば、通常は起こりえない問題が、在宅勤務する機会が増えることで発生してしまう象徴的な出来事だと感じました」
――これまで、今回の論争に関係のありそうな調査をしたことがありますか。
川上さん「Web会議での調査ではありませんが、子連れ出勤の是非について働く女性の意識調査を行ったことがあります。概ね賛否は半々となっています。在宅勤務のWeb会議の場にお子さんがいるというのは、職場にお子さんを連れてくるのと近しい状況だと思います。そう捉えると、子どもを抱いてWeb会議に参加することに対しては、子連れ出勤と同様に、賛否は分かれるのではないかと考えます」
――確かにヴイキューブの例もありますが、会社の文化・風土によっても違ってくるでしょうね。
川上さん「会社によって、細かいルールはケース・バイ・ケースかと思いますが、基本的な考え方として、在宅勤務であっても、オフィスで働くのと同じという捉え方をしている企業が多いと思います。Web会議であっても、日頃から子連れ出勤を奨励している会社を除き、子どもが会議に参加している状況はイレギュラーと捉えられるのではないでしょうか。もし子どもが騒いで会議の邪魔になる状況が出てしまえば問題だし、騒いでいなくても、いつか騒ぐのではないかと参加者に不要な気を使わせてしまう可能性はあると思います」