前週に引き続き大失策、最悪のNZドル円取引!(明治大学)
《ニュージーランド中央銀行政策金利発表》
5月のニュージーランドの政策金利の発表は下準備なしで、便乗する形で挑んでしまいました。市場予想は据え置きで、結果も据え置きのなか、大きく値を下げたので「いつか戻るだろう」という安易な考えで「なんとなく」、2000NZD(ニュージーランドドル)を買いました。
しかし、ニュージーランド中央銀行は声明で、「将来的にはマイナス金利も選択肢の一つ」と、さらなる利下げを示唆していたことから、簡単には下げ止まらず損切りとなりました。
あきらめが悪い私は、いずれ値戻りすると思い、こまめにチャートを見ていました。すると20時30分に上昇を始めたので、少ない数量ではありますが順張りでエントリーしてみました。近頃は損切りが早い癖があったので、あえてチャートを見すぎないことを意識しました。一たん下げそうな局面があり、含み損を抱えつつも握り続けて、7銭程度を抜いて利益を確定しました。
《損益》
・米ドル円を、1米ドル=107.3953円(1000通貨)で買い。107.3991円で売却。3円のプラス。
米消費者物価指数で便乗しようと思ったが、思った通りに動かずほぼ同値で撤退。
・ニュージーランドドル円を、1NZドル=64.8455円(2000通貨)で買い。64.6563円で売る。378円のマイナス。
ニュージーランドドルが、ふだんよりボラティリティが大きいのに、2000通貨も投入してしまった。しかも「何となく」。最悪の取引。
・カナダドル円を、1加ドル=76.2592円(500通貨)で買い。76.2092円で売り、25円のマイナス。
方向感は悪くなかったが、逆指値が近すぎて損切りされていた。もったいない。
・ニュージーランドドル円を、1NZドル=64.6397円(500通貨)で買い。64.7145円で売り、プラス37円。
《 まとめ 》
最大の失敗後のトレードでしたが、何かFXのコツをつかんだ気がしています。本来FXは年間に数えるほどしかチャンスがない代わりに、そのレバレッジ力のおかげで割のいい投資対象であると考えていました。
しかし、大学対抗戦では毎週取引が必要です。そのため、値動きのある指標にタイミングを合わせてスキャルピングばかりしていたのですが、これ以降は実効レバレッジを下げてチャートを見すぎずに決済までの時間を延ばしていこうと思います。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
RBNZ(ニュージーランド準備銀行)のオア総裁は、「現時点では量的緩和が最善の金融政策。金融機関はマイナス金利の準備ができていない」と発言しました。ここ数か月間ではなくとも、新型コロナウイルスの第2波や、不況が長引けば導入する可能性も考えられます。新型コロナウイルスの感染者数はピークアウトし、市場の焦点は今後の経済活動の再開や先行き見通しに移っているのではないでしょうか。
さて、今回のような何が出てくるか、わからないような金融政策発表でのトレードは難易度が高くなります。事前予想から、中銀総裁がどういった発言を行った場合に上昇・下落シナリオとなるか準備しておくといいでしょう。FX会社やストラテジストがレポートを出してくれているため、当日の朝に目を通すだけでも十分効果がありますよ。
前週からの損益 マイナス346円
5月15日現在 9680円