【コロナに勝つ! ニッポンの会社】安心して来店して! ファーストキッチンがAIで「高速検温」

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   コロナ禍の第2波が懸念されるなか、国内外で経済活動は徐々に再開している。とはいえ、お店の中がたくさんのお客でにぎわうようになるには、まだ時間がかかりそうだ。来店客の安全・安心の確保と「3密」をつくらないよう、スーパーマーケットや飲食店、娯楽施設などの腐心は続く。

  • ファーストキッチンが来店客向け高速検温システムを試験導入
    ファーストキッチンが来店客向け高速検温システムを試験導入
  • ファーストキッチンが来店客向け高速検温システムを試験導入

豪雨や台風に備え、避難所でも独立した空間を確保できる

●顔認証の「高速検温システム」で安心できる店づくり

   ファストフードチェーンのファーストキッチン(東京都新宿区)は、ウェンディーズ・ファーストキッチン「赤坂見附店」(東京都港区)の来店客向けに、AI(人工知能)顔認識技術を活用した高速検温システムを2020年5月18日に導入した。6月12日まで、試験運用する。

   同社では、店舗での新型コロナウイルスの感染リスク低減策など、顧客が安心して来店できる環境づくりを進めており、その一環。高速検温システムは、ソフトバンクの子会社、日本コンピュータビジョン(JVC)が提供。対象の人物のマスク着用の有無を検知し、着用のままででも瞬時に体温を測定できる。

●段ボール箱の会社がフロア用パーティション開発

オフィスでも使える段ボール製パーテーション
オフィスでも使える段ボール製パーテーション

   段ボール箱の製造のほか、催事商品の企画・開発する株式会社タチバナ産業(埼玉県春日部市)は、会議室や食堂などで独立した空間を確保するためのフロア用パーティション(「Shikiri-Dana(シキリダナ)フロア用」)を開発した。5月18日の発表。

   新型コロナウイルスの感染予防のツールとして、ビニール製のカーテンやプラスチック製の衝立の開発・製造が盛んになっているが、フロア用パーティションは希少だ。「Shikiri-Danaフロア用」は「しっかり仕切れる」という高さ141センチ。段ボール製で軽量のため、設置作業も簡単で取り扱いが容易。夏の大雨・台風シーズンを前に、コロナ禍での避難所での過ごし方が懸念されているが、新製品は避難所での使用にも適しているという。

●行き場なくした外食・給食用食材をネットで販売

業務用食材を幅広く扱うようリニューアルが予定される「ナカヤマフーズ」
業務用食材を幅広く扱うようリニューアルが予定される「ナカヤマフーズ」

   業務用食材卸などを手がける岐阜県恵那市の株式会社ナカヤマは、新型コロナウイルスの影響で打撃を被った外食・給食事業向け食材の販路開拓を目的に、業務用食材のECサイトを2020年5月25日に立ち上げる。18日に明らかにした。

   同社では09年12月から、自然派商品の通販を行ってきたが、創業70周年の節目に合わせた新サイトへの衣替えを機に、新型コロナで販路が縮小した業務用食材を扱うことで、社会貢献を果たせるのではないかと考えたという。

   新サイト「ナカヤマフーズ」では従来、市場で手に入りにくかった大容量サイズの食材や、給食用に販売していたポーションタイプのジャム、プロの料理人が使用する良質なオイルや調味料などを販売する予定。

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