コロナで一転、メーガン妃が「勝ち組」に? 豪邸で「外出自粛」中のハリー王子夫妻が「アフターコロナ」を待ちわびる理由(井津川倫子)

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   突然の英国王室離脱で世間を騒がせたハリー王子とメーガン妃。メディアでは、新型コロナウイルスの感染拡大のさなかに米カリフォルニア州ビバリーヒルズに移住した夫妻の「超豪華」な「外出自粛」生活に注目が集まっています。

   1歳の誕生日に公開したアーチー王子の動画が「激カワ!」と絶賛されたり、「王室引退劇」のドラマ化や伝記本の出版が発表されたりと、ここに来てメーガン妃の好感度が上がっているような......。英メディアは「コロナはメーガン妃にとって追い風」と分析しています。さて、その理由は?

  • ハリー王子とメーガン妃は米ビバリーヒルズの豪邸で自粛生活
    ハリー王子とメーガン妃は米ビバリーヒルズの豪邸で自粛生活
  • ハリー王子とメーガン妃は米ビバリーヒルズの豪邸で自粛生活

ハリー王子夫妻が暮らすビバリーヒルズの豪邸でまさかの......

   王室離脱後、パンデミックのさなかにプライベートジェットで国境を越えて、カナダからカリフォルニアに移住したハリー王子夫妻。現在は、超高級住宅地ビバリーヒルズにある米有名俳優、タイラー・ペリーが所有する大豪邸で「外出自粛」中であることがわかりました。

   夫妻が住むのは、8つの寝室と12のバスルームがある1800万ドル(約19億2000万円)の豪邸で、ビバリーヒルズの中でも特に「セキュリティが厳しい」とされる「ビバリーリッジ」と呼ばれるエリアだそう。エリア全体がゲートで囲われていて、さらに夫妻が住む豪邸は警備員とゲートで二重に守られているという、まさに「要塞」のような環境のようです。

   「隣人」は、あのシルベスタ・スタローンやロッド・スチュワートといった超有名人ばかりで、地元の不動産関係者は「the location is stunning」(ロケーションは気絶するほど素晴らしく)、「the most beautiful and desirable areas」(最も美しくて理想的な土地)と絶賛しています。

   ところが、そんな完璧なはずの豪邸に、まさかの「難点」が。

   「気絶するほど素晴らしい」景観を楽しめるハイキングコースが近所に設置されているのですが、なんと、そのハイキングコースからハリー夫妻の豪邸が「のぞき見できる」ことが発覚!

   さらに、犬を散歩中の住民が敷地内に迷い込むといった「珍事件」もあり、あわてた夫妻が目隠しのために大型のパネルを設置したとメディアが報じています。

Meghan and Harry make security upgrades to lavish Beverly Hills mansion for extra privacy
(メーガン妃とハリー王子は、ビバリーヒルズの贅沢な豪邸のセキュリティをさらに強化した)

   夫妻が設置したのは、高さ数メートルに及ぶ真っ黒なパネル。せっかくの景色が台無しになるのではと心配になるほどの「仰々しい」目隠しですが、何よりもプライバシーを守りたい夫妻にとっては必需品なのでしょう。

   先日、8月に出版が予定されている伝記本のタイトルが「Finding Freedom」(自由を求めて)だと発表されたばかりですが、真っ黒なパネルと厳重な警備に囲まれた生活はとても「不自由」そう。自由を求めて王室を離脱したとされる二人ですが、しばらくは豪邸での「不自由な自粛生活」が続くようです。

英メディアが、新型コロナはメーガン妃にとって「追い風」と予測!

   厳重な警備や真っ黒な「目隠し」に囲まれた生活は「さぞかしおつらいのでは?」と想像しがちですが、ハリー王子夫妻をめぐる潮目が変わってきた様子。新型コロナウイルスの影響で状況が一転して「メーガン妃が勝ち組になった」と英メディアが報じ始めたのです!

   感染が終息に向かっても人々の生活様式は元には戻らず、人と人との接触を避けるような「ニューノーマル」(新しい常識)が広がることが予想されます。

   コロナ禍の「外出自粛」で活動が制限されるなか、動画やSNSを巧みに使ってチャリティー活動や情報を発信してきたハリー王子夫妻は、期せずしてネットに活躍の場を移していて、「アフターコロナの成功モデル」だと評されているのです。「苦肉の策」から「鉱脈」が生まれた、といった状況でしょうか。

   さらに、プライバシーを重視する二人にとって、人前に出ることなく活動を展開できるのは、まさに「渡りに船」! コロナ後の「ニューノーマル」な世界で、メーガン妃はさらに活動の幅を広げるだろう。物議を醸した「王室離脱」も今となっては「大成功」で、メーガン妃は「勝ち組」になった、という分析です。

   こうした「追い風」を受けてか、メーガン妃は8月に予定されている伝記本の出版で、一気に「巻き返し」を図っていると報じられています。

The Duchess of Sussex believes Finding Freedom will "finally set the record straight" on their 'abdication'
(サセックス公爵夫妻は、「自由を求めて」の出版で、彼らが「退位」したことへの「誤解をはっきりさせる」と信じている)

   「Set the record straight」には「誤解をはっきりさせる」とか「白黒はっきりさせる」という意味です。夫妻のお気に入りのライターが書いた、この伝記。夫妻に関するフェイクニュースがあふれる中で「秘められた真実を語った」とアピールしています。

   「アフターコロナ」の世界がどうなっていくのかまだまだ不透明ですが、メーガン妃にとって「追い風」が吹いてきたことは間違いなさそうです。

   それでは、「今週のニュースな英語」は、「set the record straight」(白黒はっきりさせる)を取り上げます。直訳すると「記録を正す」ですが、「間違ったことを正す」「白黒はっきりさせる」というニュアンスで使われる表現です。

Let's set the record straight!
(白黒はっきりさせようよ!)

Let me set the record straight
(私に誤解を解かせてください)

Iset the record straight about my relationship with him
(私は彼との関係をはっきりさせた)

   果たして、「アフターコロナ」の世界でメーガン妃が「勝ち組」になるのか、それともさらなる批判にさらされるのか......。「白黒はっきりする」日は近いかもしれません。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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