専門家会議前になぜ? 「30数県解除」が独り歩き
ネット上でも、同じような不安の声が広がっている。
「ここまで、頑張ってきたのに。解除後、今週末が怖いですね。待ってましたとばかりに行楽にでかけたり、人の多いところに集まったり。この判断ミスが原因で第2波が来ても、もう国民の多くは自粛に戻る気にはなれませんよ。今までの努力が水の泡にならなければいいですが」
「緊急事態宣言が解除されたと言っても安全宣言が出た訳ではありません。『警報』が『注意報』に変わったといったところでしょうか? しかし、これで一気に気が緩んで3月の3連休時のように大勢の人が一か所に密集するような事態になるのが怖いです。感染者数は減少に転じているとは言え、無症状感染者はまだたくさんいるはずです。39県が安全だと勘違いして、8都道府県から遊びに行って感染者を増やさないことを願うばかりです」
「解除されると色んな人が動きはじめる。一番恐れるのは症状が出にくい子ども。学校や塾で感染し、それを家庭に持ち帰り、高齢者にうつすパターン。そこに加えて、その子たちの親。子どもが休校中だから仕事に行けない生活が続いていたけど、動きはじめるとどうなるか。考えると怖すぎる」
「経済再開は大事ですが、アベノマスクも10万円給付金もまだなのにもう解除ですか? アベノマスクは義母が手作りの布マスクを送ってくれたのでもういりませんが、460億円も税金使って何だったのですか? そのくせ、固定資産税・自動車税はしっかり請求来るし。なんだかな~」
一気に39県も解除に踏み切ることに至った経緯と基準に疑問を抱く声が非常に多かった。
「感染者の数で決めるのはどうなの? 大阪の吉村洋文知事が言っていましたよ。例えば感染者が10人出た時に、10人に調べて10人出た時と、100人に調べて10人出たのでは意味が違うと。今の何十倍も感染者がいると報道されていますが、本当だとすれば、PCR検査数を増やせば増やすほど陽性者が増えるのでは? それと治って退院した感染者も計算しないとおかしい。新たな感染者が減っても治っていない患者が多くては、感染が広がるばかりでは?」
「専門家会議の意見を聴いたうえで解除するかどうか判断するという話だったのに、その数日前から一挙に30数県も解除するという報道が流れるのはどういうわけ? 誰が流しているの? 専門家会議とは名ばかりで、政府お手盛りのアリバイ作りのための追認組織であるということなの? 極めて政治的で前のめり感を否めません」
「いずれ解除というのはわかりますが、なんかあまりにも急転直下な感じで、それに対して第2波などにきちんと対策を講じたのかとか、すごく気になります。感染防止とは別の価値観をもつ人々から強力な圧力でもあったか、と勘繰ってしまいます。確かに経済的に行き詰まっている人も多く、すでに致命傷レベルの傷を負っている企業が多いことはわかりますが、それだけにきちんとした対策をしてから解除すべきではないでしょうか」