「安倍首相の態度は臆面もないが、両国はコロナで協力すべきだ」
同じハンギョレ(5月1日付)の「社説:安倍首相、今になって『韓国と新型コロナ対応で協力』言及」は安倍晋三首相に対する、こんな皮肉で締めくくっている。
「安倍晋三首相が4月29日、新型コロナ事態以後、初めて『韓国との協力』に言及した。参議院予算委員会で立憲民主党議員の質問に『韓国と引き続き新型コロナ対応において協力したい』『韓国は隣国で重要な国』と返答した。安倍政権はこれまで韓国の新型コロナ防疫の成功を無視し、韓国をこき下ろすことに汲々としていた。日本の政府とメディアは、事態の初期に自国の対応を自画自賛し、韓国が医療崩壊状況に陥ったと主張した。3月5日、日本政府は韓国政府と事前協議もなしに突如、韓国人のビザなし入国とビザ発給を中断するなどの入国拒否措置を取った。危機のたびに『嫌韓カード』で支持率を高めてきた」
と、安倍首相の「反韓国」政策を振り返る。
そして、こう締めくくるのだった。
「安倍首相の態度は臆面がないものではあるが、両国ともに過ぎたことにとらわれている時ではない。新型コロナ対応に失敗して国民を苦痛に陥れた安倍政権は、今からでも隣国の成果を謙虚に認めて、助けを要請する勇気を示さなければならない。韓国政府も日本政府が公式に要請してくれば、新型コロナ根絶のための国際協力レベルでの支援を惜しんではならない。韓日の新型コロナ共同対応は、両国関係を再び修復する出発点になり得る」
(福田和郎)