豪ドルで連勝も束の間、大失速したワケは?(明治大学)
5月4日(月)23時
《米製造業新規受注(前月比)》を発表。
売り1米ドル=106.8794(250通貨)を106.8836円で決済。マイナス2円。
買い1米ドル=106.9283(250通貨)を106.9385で決済。プラス10円。
5月5日(火)13時30分
《RBA(オーストラリア準備銀行)政策金利》を発表。
オーストラリアは新型コロナウイルスの感染抑制策が比較的好調であることや、5日昼ごろに豪財務相が「必要な支援は継続するが、これまでの支援で十分だろう」という声明を発表したことから、政策金利は据え置きを織り込み、政策金利発表前に少し上昇していました。
豪ドルが据え置きの噂で買われている、ということは結果が据え置きなら事実で売るという展開となり豪ドルは急落することを読んでいました。
また据え置きで急落となれば、実際の金利は低下していないことから買い戻しも発生すると読んでいました。よって13時29分に売り、売り一服したところで買い、という計画です。
結果としては、13時30分に一瞬だけ上に行ってから急落しました。ほんの一瞬上に行ったのが想定外でしたので、落ちてきたところを微益で利益確定しました。動揺したときは長くポジションを持ってもよいことがないと思います。
そして急落後、二番底(二回同じ安値を付けること)を付けたところで先ほどの半分の数量を買って半値戻し(ある価格Aから下落して価格Bまで到達した後、価格Aと価格Bの中間地点まで上昇すること)したところで利益を確定しました。
売り1豪ドル=68.7573円(1000通貨)を、68.7719円で決済。プラス14円。
買い1豪ドル=68.6895(500通貨)を、68.6895円で決済。プラス20円。
《米ISM非製造業部門》を発表。
買い1米ドル=106.6306円(1000通貨)を、106.6340円で決済。プラス3円。
《豪小売売上高》を発表。
買い1豪ドル=68.3519円(1000通貨)を、68.3946円で決済。プラス43円。
《ドイツ製造業新規受注》を発表。
独製造業新規受注はとても悲観的な見方を織り込んでいました。欧州各国の新型コロナウイルスの感染状況が改善傾向にあるため、底打ちとみなし、悪い結果が出ても上昇すると考えていました。買いエントリーです。
しかし、さすがに予想値マイナス5.6%のインパクトは大きく下降しました。さらに決済ボタンを間違えてしまい、損切りが遅れて、81円の大きな損失を出しました。大失策です。
買い1ユーロ=1.082383ドル(1000通貨)を、決済1.082508ドルで決済。マイナス70円。
売り1ユーロ=1.082383ドル(1000通貨)を、1.082508ドルで決済。マイナス13円。
【まとめ】
今までは500通貨以上の取引はあっても、分散して少しずつでしたが、今回は一度に1000通貨を投入して「攻め」の取引への一歩を踏み出しました。
しかし、通貨ごとに変動幅は異なり、たとえば1通貨=140円のペアで1%変動したら1.4円ですが、1通貨=75円の通貨なら0.75円です。ですから、通貨ペアによって適切なポジションサイズを考え直さなければなければなりません。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
新型コロナウイルスから立ち直りが早いオセアニア地域に対して、まだまだ予断を許さないユーロ圏という構図から、市場ではユーロ豪ドルの売りにも注目が集まっています。オーストラリアは、前回の金融危機後にもいち早く利上げに踏み切った(発表後に2円ほどの上昇)ことから、中央銀行関係者の発言次第で、一気に資金流入が起こる可能性もありそうです。
さて、経済指標を材料に短期売買を行った池田さん。大きな指標発表の1分前にポジションを持つことは、スプレッド拡大及び逆方向へ動いた場合の約定遅延などのリスクがあるため、十分気を付けてほしいところです。
とはいえ、ご自身でポジションサイズなどを細かく調整されているようで、実践を繰り返しながら最適化されることを期待しております。
前週からの損益 プラス7円
5月8日現在 1万26円
取引通貨量 250通貨、1000通貨