【コロナに勝つ!ニッポンの会社 番外編】「コロナ倒産」を防ぐ資金繰りや制度活用のコツを伝授! 日弁連が「再建のプロ」弁護士の動画を公開

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「決してあきらめてはダメだ。お金より命のほうが大事。あらゆる法律の手立てを使って生き延びよう!」

   リーマン・ショック時を上回る規模での「コロナ倒産」が心配され、自殺者も出始めているなか、日本弁護士連合会が2020年5月7日、資金繰りに困っている事業者向けに法律や制度面からサポートする無料動画「コロナ倒産を回避する!危機対応の資金繰り対策」をホームページ上に公開した。

  • 動画の中で「希望はある」と呼びかける村松謙一弁護士
    動画の中で「希望はある」と呼びかける村松謙一弁護士
  • 動画の中で「希望はある」と呼びかける村松謙一弁護士

ドラマ「リーガル・ハート」のモデル弁護士も呼びかけ

   日弁連が、新型コロナウイルスの影響に苦しむ中小企業や個人事業者向けに、各分野の事業再生の専門家弁護士たちによる緊急アドバイスをYouTube動画にまとめた。

「資金繰りのメドがたたない、売り上げがなくなった、手持ちの資金が足りない、終わりが見えない...... そんな中でも望みはある、事業継続を決してあきらめないで!」

と訴えている。

   そして、資金を増やし方、政府や自治体の制度をフルに活用する方法などについて、日々の相談内容を踏まえて具体的にアドバイスしている。エキスパートたちの中には2019年7~10月に放送されたテレビドラマ「リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~」(テレビ東京系、主演:反町隆史)のモデルにもなり、200社の再建を果たした村松謙一弁護士もいる。

   村松弁護士は、動画の中でこう呼びかけた。

「リーマン・ショック時には、この際、ゾンビ企業はどんどん淘汰されたほうが日本の経済界の活性化になるという意見がありました。しかし、0.1%でも再建の望みがあれば支えるのが私たち弁護士の仕事です。日本の会社360万社のうち、上場企業は0.3%だけ。99.7%は中小企業です。現代のコロナ禍では、たとえば家賃が払えなくなっても、経営者の責任にはなりません。法律上の『背信行為』に当たらないからです。追い出すのは不当ですから、家賃延滞を交渉できます。あらゆる法律上の権利を武器に、ご自分とご家族、従業員の命と生活を守り、この危機を乗り越えましょう」

   動画のコンテンツは、次のとおりだ。

第1回:企画説明(宮原一東弁護士)
第2回:会社の再建は命の再建(村松謙一弁護士)
第3回:資金繰り維持の必要性(三村藤明弁護士)
第4回:新規融資を受けるためのポイント(堂野達之弁護士)
第5回:支出の抑制・コントロール(大宅達郎弁護士)
第6回:資金繰り表作成のポイント(宮原一東弁護士)
第7回:経営者の心構え、金融機関交渉のポイント(宮原一東弁護士)
第8回:中小企業再生支援協議会の特例リスケジュール(中小企業庁・横田直忠氏)
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