不妊治療・不妊検査の実態
摂り入れるべきは「3のオメガオイル」であると、大塚さんは解説します。
魚の油(EPA、DHA)をはじめ、エゴマ油、亜麻仁油、サチャインチオイル、チアシードオイルなどがあります。EPAやDHAはサバやイワシなどの青魚、マグロなどに多く含まれています。
日本では、トランス脂肪酸などの害について報道されることはありません。世界保健機関(WHO)が世界から根絶しようとしているのに、とても不思議です。本書では、オメガ3オイルがもたらす効果や、正しい実践方法についてわかりやすく解説しています。
国立社会保障?人口問題研究所の調査によると、日本のカップルは、「6組に1組は何らかの不妊治療をしたことがある」という調査結果が残されています。さらに2017年は、出生数94万6065人、合計特殊出生率(一人の女性が出産可能とされる15歳から49歳までに産む子供の数の平均)は1.43人です。
大塚さんは、
「この出生率の低さは、晩婚化・晩産化が背景にあるといわれていますが、さらに突き詰めると『妊娠するための母体が弱くなってきている』という事実がわかってきました。医療技術の進化による新生児の生存率自体は上がっているものの、母体が弱くなっているのです」
と指摘します。
妊活を取り巻く実態が明らかになってきました。本書では、オメガ3オイルがもたらす妊活への効果、正しい実践方法を、マンガとイラストでわかりやすく解説しています。
「オメガ3オイル」の摂取量が、妊娠率、出産率に影響を及ぼすことを解説した興味深い一冊です。(尾藤克之)