「経済を回している」という屁理屈で地方へ旅行に
次いで多いのが、全国民が自粛に協力してコロナと立ち向かっているというのに、パチンコ店に行ったりする自分勝手な夫の言動に「本性がわかった!」「価値観が違い過ぎる!」と失望するケースだ。
41歳女性が、夫の人間性をこう疑う。
「コロナで自粛しなければいけないのに、パチンコ店へ行ったり友人と遊びに行ったりする夫を見て、価値観が本当に違うのだなと思いました。注意をしても出歩いているのでがっかりします。子どもにうつすかもしれないのに。子どものことを考えられない父親ならいらない、離婚したいと思うようになりました。コロナが流行り、夫の本性がわかった気がします」
31歳女性は、夫の屁理屈にうんざりしている。
「これまで金銭感覚や道徳観などは夫と私はよく似た価値観だと思っていたのですが、今回のコロナでかなり違うことを知らされました。私は自粛といっても日本の法律上の限界で『ほぼ禁止』の意味合いと理解していたのですが、夫はあくまでも『本人の自由』という考えです。美容室に行ったり、衣料品を買い物したり、私からすると何も今この時にしなくてもいいことを、『経済を回している』とか言っていつも通りにしています。先日も地方に住む夫の両親から、連休中に遊びにこいと連絡があり、主人は二つ返事で行ってしまいました。そのことで大喧嘩しました。この先この人とやっていけるのか不安を感じています」
ほかにも、経済的な不安から夫に不信感を抱くようになった妻もいる。46歳女性がこう明かす。
「やはり収入面です。以前から旦那は自分の好きな事ばかりして、収入は不安定でした。私は安定した仕事をしてほしいとお願いを続けました。そしてこのコロナで、ますます旦那の仕事の収入は減り、私は我慢の限界にきています。これでももし、キチンと考えてくれなければ私ももう離婚を考えなければならないなあと最近考えております」
今回のコロナ禍は社会のさまざまな問題点をあぶりだしているが、夫婦間も例外ではないようだ。逆に絆が深まったケースがあればよいのだが――。
なお、調査は2020年4月27日に20代25人、30代38人、40代22人、50代15人の男女100人(女性88人・男性12人)を対象にインターネットを通じて行った。
(福田和郎)