モチベーションを下げない仕事術 悪口を悪口と受けとめない「スルー力」が自分を守る(高城幸司)

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悪口は相手に対する悪意とは言い切れない

   とはいえ、どうしてもコメントが気になるときにはどうしたらいいのでしょうか?

   明らかに根拠が乏しいと思えた場合、「気にしなくていい」と誰かにコメントもらいましょう。決してしてはいけないのは、悪口を言っていたとされる部署に「お宅の部署で誰かが僕の計算ミスが多いと言われたそうですが、それは本当ですか?」と聞くことです。あくまでも信頼できる同僚に相談してみて、その結果、「気にしなくていい」と言ってもらうだけで気になる気持ちは消えていくものです。

   テレビ番組で、タレントのマツコ・デラックスさんが

「(悪口を言わない)カマトトぶってるヤツが一番怖い。言わないのはどこかおかしい。人間は人の悪口を言う生き物」

   と断言すると、有吉弘行さんもこれに同調。ネットの書き込みに話題が発展していました。

   そもそも、悪口は相手に対する悪意とは言い切れません。計算ミスが多いけど、それを上回る別の褒め言葉があったかもしれませんし、もちろん本当に計算ミスが多いと批判があったかもしれません。

   しかし、人は周囲の誰かの悪口を、何気に言ったりするもの。その事実を追求するよりも、気を紛らわせることができる同僚の言葉で救われることで十分ではないでしょうか。(高城幸司)

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
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