モチベーションを下げない仕事術 悪口を悪口と受けとめない「スルー力」が自分を守る(高城幸司)

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相手が言いやすいあなたはターゲットかも......

   さて、どんなふうに距離をとっていくかというと、闇雲に冷たい態度をとるのはオススメしません。そこで、「自分は鈍感で、あなたの話している意味がよくわからない」といったように振舞うのです。

   話していることが伝わらないとなれば、おもしろくなくなり心の距離を置く可能性があります。逆に、発言に敏感に反応すると、それがうれしくて離れてくれません。

   それどころか、さらに発言を繰り返す、やっかいな状態が続く可能性があります。人は、自分の発言に対して相手の反応が欲しいものです。相手が言いやすく、かつ応えてくれるので、あばたがターゲットになっている可能性があります。

   たとえば、あなたが経理部に所属していたとして、「『計算ミスが多いよね』と、総務部の後輩がキミのことを言っていたよ」と、他部署にも関らず、いまの仕事に不適と言いたげなコメントする同僚がいたとします。

   ここで「どんな場面で計算ミスが多いと感じたのですか? もしかして、経理失格と言いたいのですか」と、感情的な質問でもすれば相手の思うツボです。モチベーションがさらに下がるコメントが、準備されているかもしれないからです。

   ならば、そのコメントを聞き出すことなく、「そうですかね」と気にしてない感じを示すか、「あんまり気にしてないです」と素っ気ない回答すると、つまらない気持ちしか生まれないことでしょう。

   そうすると、「こいつに言ってもムダ」と離れていってくれるはずです。私も同じような対応をすることで、自分の近い距離感から相手にお引越しいただいた経験があります。

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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