相手が言いやすいあなたはターゲットかも......
さて、どんなふうに距離をとっていくかというと、闇雲に冷たい態度をとるのはオススメしません。そこで、「自分は鈍感で、あなたの話している意味がよくわからない」といったように振舞うのです。
話していることが伝わらないとなれば、おもしろくなくなり心の距離を置く可能性があります。逆に、発言に敏感に反応すると、それがうれしくて離れてくれません。
それどころか、さらに発言を繰り返す、やっかいな状態が続く可能性があります。人は、自分の発言に対して相手の反応が欲しいものです。相手が言いやすく、かつ応えてくれるので、あばたがターゲットになっている可能性があります。
たとえば、あなたが経理部に所属していたとして、「『計算ミスが多いよね』と、総務部の後輩がキミのことを言っていたよ」と、他部署にも関らず、いまの仕事に不適と言いたげなコメントする同僚がいたとします。
ここで「どんな場面で計算ミスが多いと感じたのですか? もしかして、経理失格と言いたいのですか」と、感情的な質問でもすれば相手の思うツボです。モチベーションがさらに下がるコメントが、準備されているかもしれないからです。
ならば、そのコメントを聞き出すことなく、「そうですかね」と気にしてない感じを示すか、「あんまり気にしてないです」と素っ気ない回答すると、つまらない気持ちしか生まれないことでしょう。
そうすると、「こいつに言ってもムダ」と離れていってくれるはずです。私も同じような対応をすることで、自分の近い距離感から相手にお引越しいただいた経験があります。