【ステイホームは本を読む!】「NO」と言えないアナタへ まず「自己肯定感」を高めよう!(尾藤克之)

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そもそも「自己肯定感」とはなにか?

   そこでオススメしたいのが、簡単なストレス対処法です。今回紹介する本は「ストレスコーピング」のメソッド集です。

   「ストレスコーピング」とは、仕事や人間関係など様々な場面でストレスを感じたとき、上手にストレスに対処する方法のことです。過剰なストレスは日常生活を過ごすうえで、妨げになります。正しい方法を身につけて生活で活用していくことが大切です。

   以前、成果主義の人事制度がブームになったことがあります。成果主義は日本型の組織にはなじまず、社員のマインドは疲弊していきました。その後、成果主義を効果的に定着させる理論としてEQ( Emotional Intelligence Quotient)がブームになります。

   私は当時、EQを専門的に研究する組織に所属していました。この組織はEQ理論提唱者と共同研究をしていた世界唯一の研究機関になります。ディレクターとして、営業、ソリューション、プロファイラーなどを統括するミッションを遂行していました。その後、EQブームは収束していきますが、新たな理論として「自己肯定感」が注目されるようになります。

   「自己肯定感」とは、EQ理論から派生した理論だと認識しています。「自己肯定感」は、EQの私的自己意識と抑鬱性を掛け合わせた素養です。うまくコントロールするには、EQの楽観性やセルフエフィカシーが必要になります。

   「自己肯定感」が受け入れられたのは、阻害要因を解決するための打ち手を見つけることが、容易な点ではないかと考えています。

   本書には、田倉さんのカウンセラーとしての思いが詰まっています。「ストレスコーピング」を、平易に理解したい人にはオススメの本ではないかと思われます。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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