【ステイホームは本を読む!】コロナ疲れ? こんな時には「ゆるふわ」で自分らしさを見つけてみよう(尾藤克之)

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   小さな広告デザイン会社に勤めるOLの真美子は、がんばってるのに、仕事も恋もうまくいかない日々に焦りを感じていました。

   自分を愛することができず、閉塞感でいっぱいの日々を送っていたある日、高校の同級生でアロマセラピストとして活躍する友香に偶然再会します。この再会をきっかけに、真美子の人生が幸せの方向へと大きく動き始めます。

「あなたに奇跡と幸運があふれだす『ゆるふわ』の魔法」(葵井美香子著)PHP研究所
  • こんな時だから「ゆるふわ」で自分らしく過ごそう!
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ところで、「ゆるふわ」ってなに?

   それから、間もなく友香から「ゆるふわ」で幸せになるための生き方のレッスンを受けることになります。2人のレッスンは、3週間に一度、お気に入りの紅茶専門店で行われます。

   キーワードは「ゆるふわ」。心と体が「ゆるっとふわっと」軽やかでリラックスした状態になると、魔法がかかったように、自然と物事がうまくいくようになるのです。

「どうも気乗りしない」
「なんだか、かったるい」

   それでも誘われると断れない人がいます。「嫌われたらどうしよう」「気まずくなったら困る」。そんな不安から断り切れずに流されてしまうのです。しかし、心の底ではいまの自分に葛藤があるはずです。変化したいのなら実行しかありません。

   じつは、著者の葵井美香子さんが本書の中で使用している「ゆるふわ」とは、いまの自己肯定感に近いものです。自己肯定感が低いために、自分よりも他人のことを優先してしまうのです。それが断れない行動として表れてしまいます。

   まずは自分の行動を自覚することが大切でしょう。

   人は生活していく中で問題が発生すると、人はネガティブな意識に陥りやすいものです。しかし、問題が発生したことを必然と考えて「これは自分らしく生きるために必要だったことだ」と、思うと成長があります。自分軸で生きていると、何か問題が起きたときも「成長するために必要だった問題」として前向きにとらえることができます。

   本来、問題は起こしてはいけないものとして理解されますが、実際には問題をゼロにすることはできません。問題を起こしてはいけない=「絶対にミスをしてはいけない」という意識に近いものです。

   強すぎると強迫観念になってしまい意識や行動が阻害されてしまいます。そうなると、ミスを恐れるがあまりミスをしないような行動しかとれなくなります。

   しかし、

「自分らしく生きるメッセージだ」
「この問題は必要なことだ」

と考えれば肯定しやすくなります。

   自己肯定感が高まれば、「自分はどうあるべきか?」という問いが生まれます。迷ったとき、問いは自分を前に進めるきっかけを与えてくれます。

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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