新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、多くの人に自粛が要請されています。「家にばかりいて、やることがない!」などという声が聞かれます。
そのような時ほど、勉強する絶好のチャンスです。効率化を極めた勉強法とは、どのようなものでしょうか。
「捨てる勉強法 試験は参考書の3割で一発合格できる!」(並木秀陸著)明日香出版社
勉強は後悔してはいけないもの
著者の並木秀陸さんは、サラリーマンから一念発起して司法試験を目指すも、予備校の講義の質の低さに失望し、独学を余儀なくされました。その後、独自の勉強法を編み出し、司法書士をはじめ、行政書士、社会保険労務士、宅地建物取引士の試験などの多くの国家資格(マンション管理士・管理業務主任者・貸金業務取扱主任者・FP技能士)に短期間で一発合格を果たします。
その後、大手予備校の講師となり、講師業務15年以上、受講者は述べ17万人を超えています。講義時間は年間1500時間以上、通算1万8000時間以上の経験を持ち、毎年多数の合格者を輩出しているカリスマ予備校講師です。
今回は勉強法について、うかがいます。
並木さんは、こう言います。
「私は長く資格試験の講師をしていることで、いままでにもたくさんの受験生と接してきました。難関資格となれば、合格できる割合は、十人に一人とか、百人に一人というものもあります。それまでどんなに頑張っても、一度不合格になると、もう一度同じ試験、もしくは新しいチャレンジをしようという気すらなくなってしまう人も少なくありません。間違った勉強をしている時間はないのです。
一度失敗していても、もう一度リベンジしようと自分を奮い立たせ、合格を勝ち取る人、失敗を『はね返す人』もいます。じつは資格試験というものは一発合格よりも、リベンジ合格する人のほうが多いのです」
そして、並木さんは成果があがない人の勉強法を、次のように解説しています。
「長年資格試験の受験指導に携わっているため、参考書やテキストを読むことを受験生に勧めます。感じるのは、多くの人は最初から最後まで、しっかり一言句読み飛ばさずに読まないといけないというイメージにとらわれすぎているということです」
「効率よく合格するには、自分が知らない知識や合格に必要な知識だけを読むという方法で、いかに参考書を読み飛ばしていくかが大事です。ビジネス書に限って言えば、既知の部分は、『知っているよ』ということで、読み飛ばしてしまってよいのです」