【コロナに勝つ! ニッポンの会社】医療を支援! フェイスシールドに続々参入 クリアファイルから自動車部品メーカーの量産化まで

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  • 握り玉式のドアノブに「ノブフック#1」(左)、腕やヒジを使って扉を開閉できる
    握り玉式のドアノブに「ノブフック#1」(左)、腕やヒジを使って扉を開閉できる
  • 握り玉式のドアノブに「ノブフック#1」(左)、腕やヒジを使って扉を開閉できる

これはいいかも! ドアノブの感染予防に新グッズ

●扉のドアノブに手を触れず開閉できるアタッチメント

   シューズやゴム製品を製造・販売している岡山市の日進ゴム株式会社は、新型コロナウイルスの感染予防グッズとして、握り玉式のドアノブに手を触れずに扉を開閉できるアタッチメント「ノブフック#1」を開発。2020年4月29日に発売した。

   ドアノブに取り付けて、手で握らず、腕やヒジを使って開閉する仕組み。同社が特許を持つ防滑力にすぐれたゴムを使うことで開発が可能になったという。テレワークが困難な企業の事務所、トイレ、食堂などで感染リスクの軽減が期待できる。

●コクヨ、フェイスシールド用にクリアファイル10万枚を無償提供

「クリヤーホルダー」を使ったシールドのイメージ(左)と、コクヨMVPが提供したヘッドギアタイプシールド
「クリヤーホルダー」を使ったシールドのイメージ(左)と、コクヨMVPが提供したヘッドギアタイプシールド

   文具・オフィス家具のコクヨ(大阪市)は、大阪大学が主体で実施する、フェイスシールドを医療現場に供給するクラウドファンディングプロジェクトに、同社のクリアファイル製品「クリヤーホルダー」10万枚を無償提供すると、4月30日に発表した。

   医療現場では防護用品が不足がちになっているが、大阪大学医学部ではメガネフレームメーカーと提携してフレーム部分を3Dプリンターで作るためのデータを作成。このフレームにクリアファイルをつけてシールドを組み立てる方法を緊急開発。3Dデータや制作方法を、4月初めにインターネットで公開した。

   コクヨの「クリヤーホルダー」は、透明性の高いPETシートを利用。また、耐久性にも優れ、医療用フェイスシールドの代用素材として適していることが判った。5月末までに10万枚を届ける計画。

   また、同社では先にグループのコクヨMVPが、PETシートを使ってつくったヘッドギアタイプとマスクタイプ2種類の簡易フェイスシールドを全国自治体病院協議会などに計4万3000個を提供している。

●自動車部品メーカーがフェイスシールドを量産化

真辺工業のフェイスシールド
真辺工業のフェイスシールド

   自動車部品などを製造している広島県府中市の真辺工業株式会社は、新型コロナウイルスによる感染予防具として開発していた、透明シートを用いたフェイスガードの量産化に成功した。4月29日に発表した。

   1日に2000個の生産が可能となり、医療機関だけではなく、スーパーや郵便局、銀行など不特定多数と対面する業務がある現場にも供給できるようになった。

●米国生まれ、医師が発案したフェイスシールドを輸入販売

顔を完全に覆う保護性などが特徴
顔を完全に覆う保護性などが特徴

   輸入販売業を手がける千葉市の株式会社ユーエスピージャパンは、米国の医師が開発したというフェイスシールド「TRUE HERO SHIELD(トゥルー・ヒーロー・シールド)」の提供を、5月から開始する。

   新型コロナウイルスによる感染拡大が長期化で、医療崩壊の危機も指摘されている米国。「TRUE HERO SHIELD」はその現場の医師が発案し、生産されるようになったという。長時間使用を想定した超軽量と、立体構造で顔を完全に覆う高い保護性が特徴。

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