カナダドル/円で初利益ゲット!(明治大学)
はじめまして。FX大学対抗をご覧のみなさま、明治大学の池田慶吾と申します。4月20日週から11月半ばまでの期間を担当いたしますので、拙筆ながら継続してご覧になってくだされば光栄です。
今週は原油価格暴落、5月限月先物のマイナス圏突入が大きく話題となった歴史的な1週間でしたが、こうした相場にFX大学対抗戦の第1週目で遭遇するとは投資家冥利に尽きるものがあります。
では、市況とトレードを。
(1)【カナダドル円】
今週は、原油相場にとって歴史的な1週間でした。そこで私は世界第4位の産油国通貨であり原油価格との相関性の高いカナダドル円の取引を試みました。
月足テクニカルをみると、上のグラフのように2016年末につけた安値の近辺に推移しており、長期的な買い場であると予想しました。
またファンダメンタルズ面では、いわゆる「悪材料出尽くし」と考え、このFX大学対抗選手権終了の11月までの何れかのタイミングで「経済活動の1部再開」などの報道があれば上昇局面が来ると考え、「買い」でエントリーしました。
結果としては1度30銭ほど下落したので、反転して急騰する局面に遭遇した時に、戦略の練り直しも兼ねてその日の寝る前に決済。40円の利益を確保しました。その日の夜に原油が暴落してカナダドルを下落したため、助かりました。
◆児山将のワンポイント・アドバイス!
原油価格の大変動を受け、カナダドルを選択。英ポンドも原油価格に敏感な通貨ですが、値動きが激しいためカナダドルの選択はリスク管理の観点で、いい選択でした。
ただし、約3年半ぶりの安値圏まで下落したことを現在の新型コロナウイルスによるショック安と原油価格の下落と結びつけると、買いのタイミングとしては少し早かったのではないでしょうか。池田さんも「長期的な買い場」と予想されているため、もう少し落ち着いてからエントリーしても良かったのかもしれません。
(2)【豪ドル円】
22日の11時頃に豪ドル円とカナダ円のみが急騰したのですが、ファンダメンタルズ的根拠が薄いため、薄商いを狙った仕掛けであると読み、売りでエントリーしました。結果として微益のまま利益を確定しましたが、その後急落していたのを見て後悔しました......。
(3)【ロシア円】
4月24日、ロシア中央銀行の政策金利発表を19時30分に控えていましたが、0.5ポイントの利下げを織り込んでいました。マーケットの予想どおりに利下げを行えば、短期的にはロシアルーブルは急騰するので、ロングしました。しかし、購入後上昇するもスプレッドが非常に広く損切りしてしまいました。その後、建値近辺まで上昇したことから、大変もったいないトレードでした。
《まとめ》
今週は初週ということもあり、慎重過ぎたようです。特にロシアルーブルに関しては、ポジションサイズの再検討が必要だと思いました。
◆児山将のワンポイント・アドバイス!1万円からの損益 プラス13円
21日で原油先物は5月限から6月限に切り替わったため、原油価格は一時的に落ち着きを見せるタイミングでもありました。その反動もあり、価格が上昇した戻りで豪ドル円売ったタイミングはベストといえるでしょう。微益でポジションをクローズとなりましたが、読み通りの値動きとなりました。エントリーの根拠が崩れるまではポジションを保有しても良いと思います。
そして、取引する人が非常に少ないロシアルーブルも選択。池田さんの攻めのトレードが伝わってきます。ただ、ロシアルーブルのような非常に流動性の乏しい通貨はスプレッドが広いなどの他の通貨にはない取引コストがかかるため、そのリスクを知ったうえで取引してもらいたいですね。
4月24日現在 1万13円