参入相次ぐ「フェイスシールド」ふるさと納税の返礼品に採用も
●雇用に効果、岐阜県関市のふるさと納税の返礼品にも採用
新発想のベビーカー、自転車や電動車いすなどの開発、製造、販売を手がける株式会社キュリオ(岐阜市)は4月27日、フェイスシールド「CURIO Care」の製造、販売を開始したことを明らかにした。デザイン、部材調達、製造、出荷の各工程を国内で行うことにより、週1万個の量産体制を確立した。
新型コロナの影響で大幅な売上減で事業縮小や休業を余儀なくされている地元企業と協力。自宅待機や休職している人たちに製造作業に加わってもらうことで雇用面での効果も期待されるという。 製品は、岐阜県関市のふるさと納税の返礼品としても採択された。
●自分で組み立てるフェイスシールド
石川樹脂工業株式会社(石川県加賀市)は、組み立て式の「フェイスシールド」の量産・販売を始めた。4月24日の発表。デザインは、金沢のクリエイター集団「secca inc.」との共同開発で、着け心地と安定感を考えて製作した。
シールド部分は、リサイクルのPET樹脂を採用。ひも部分は現在マスク生産の需要増で供給不足になっているが、地元・石川県のゴムひもや真田ひもなど、さまざまな素材のひもを活用して量産を図る。
●産科医院向け、新生児用フェイスシールドを新たに
アミューズメント機器の部品メーカー、株式会社NAITO(愛知県みよし市)は、産科医院向けに新生児用フェイスシールド「BABY SHIELD」の生産、販売を始めと、4月27日に発表した。合わせて、医療機関向けに成人用「FACE SHIELD」も販売する。
国内の自社工場で、部材ごとの消毒作業を行ってから組み立て。両製品合わせて月産30万の生産能力を確保しており、6月以降は60万個への増産を計画している。
問い合わせは、NAITO新規事業運営事務局まで。
●障がい者施設でオリジナルフェイスシールドを手作り
奈良を中心に大阪、京都で医療・介護・健康事業を展開するNPOウェル医療介護研究所(奈良市)の社会福祉法人「嘉耶の会」が運営する障がい者施設「はるかぜ」は、フェイスシールドを手作りしている。4月27日の発表。
ウェルグループは3か所でクリニックを運営。それらで勤務する医師や看護師に協力する目的で、「はるかぜ」の利用者、スタッフらが発案してフェイスシールドをつくり始めた。さまざまに試行錯誤しながら、このほど50個ほどが完成しクリニックに届けられた。「今後は地域の医療機関にもプレゼント」する計画。「はるかぜ」では、手作りマスクも作っている。