ピップが「P!」で「ソーシャルディスタンシング」を呼びかけ
◆ リコー、医療現場へ届けるフェイスシールド生産開始
事務機器大手、リコーは、新型コロナウイルス感染症に対応する医療現場への支援をするため、神奈川県厚木市にある厚木事業所でフェイスシールドの生産を始めることを、2020年4月20日に明らかにした。
リコーによると、英国にある製造・事業開発拠点、リコーUKプロダクツでフェイスシールドを生産。英国の国営医療事業である国民保健サービス(NHS)に提供をはじめたことをきっかけに、同様の取り組みをリコーグループの世界各地の会社で検討、展開しているという。
リコー厚木事業所では、3Dプリンターや金型を使って4月に1000個、5月末までに7000個のフェイスシールドの生産を計画。厚生労働省から感染症指定医療機関(特定感染症指定医療機関及び第一種感染症指定医療機関)として指定されている57の医療機関に対して順次、無償提供していくという。
◆ 鳥取のウイスキーメーカーが除菌用アルコール製剤
鳥取県倉吉市のウイスキーメーカー、松井酒造合名会社は、経済産業省の許可を受け手指の除菌用などに使うアルコール製剤製品「アルコール製剤 MK-66」(1リットル入り)の製造を始めた。4月17日に発表した。
5月上旬に出荷予定。医療関係施設への販売を優先しながら、順次、小売店への流通ルートに乗せたいという。
新型コロナウイルスによる感染の拡大で、手指除菌液の不足が指摘されており、松井酒造では、社会貢献の一環として、酒類の製造過程で培われた技術を活用しアルコール製剤の製造に乗り出した。
「MK-66」は、アルコール度数66度の食品添加物。除菌効果の高い成分や、保湿に有効なグリセリン脂肪酸エステル等の成分を加えて肌荒れにも配慮した。販売の前に「地元地域の安心・安全に貢献」するため、鳥取県に2000本を贈る。
◆ 「P!」が「P」と「!」に...ピップ「ソーシャルディスタンシング」推進
ピップは、新型コロナウイルスによる感染予防に有効とされる「ソーシャルディスタンシング」を推進する目的で、そのためのロゴマークを作成し2020年4月20日から、ホームページやSNS、ユーチューブチャンネルなどで公開した。
ロゴマークは、ふきだしのなかに「P!」がある従来のものをアレンジ。ふきだしをはさんで「P」と「!」が分かれ、「#距離を保とう SOCIAL DISTANCING(ソーシャルディスタンシング)とメッセージが添えられている。
◆ 非接触式セルフ検温端末、マスク着用でも瞬時に
iFLYソリューションズジャパン株式会社は2020年4月20日、新型コロナウイルスによる感染に対する予防策に使える非接触式セルフ検温端末を開発したと発表した。AI顔認証とサーモグラフィ技術を組み合わせたもので、タブレット型の端末を事務所や施設の入口に設置して通る人の体温を測ることができる。
同社が本拠を置く中国での実績をベースに、日本仕様に最適化したバージョンを、中国・深センの技術会社と共同で開発した。
端末前の人物を1秒足らずで検温。セ氏10~30度の環境で誤差は0.3度という。マスクを着用の場合でも顔検出が可能で同じく瞬時に検温できる。5月からの提供を予定している。