【尾藤克之のオススメ】増える「発達障害」の子ども どのように接することが望ましい?

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   「発達障害」とは、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、限局性学習症(学習障害)などを含む幅広い概念を指します。感染症や遺伝子による疾患が原因となることもありますが、原因不明のことがほとんどといわれています。

   本書「輝きを取り戻す『発達障がい』と呼ばれる子どもたち」の著者、前島由美さんは25年間保育士として勤務したキャリアがあります。2016年、化学物質を一切使わない「古民家ゆめの森こども園」を開園。現在は、食生活を見直し、自然体験を大切に子どもの体質の改善に取り組んでいます。

   本書は、病気と投薬の問題に疑問を投げ掛ける一冊です。

「輝きを取り戻す『発達障がい』と呼ばれる子どもたち」(前島由美著)どう出版
  • 「発達障害」の入門書がこれ!(写真はイメージ)
    「発達障害」の入門書がこれ!(写真はイメージ)
  • 「発達障害」の入門書がこれ!(写真はイメージ)

「障害」とはなんなのか?

   世の中の「障害」とは、本当に「障害」なのでしょうか。すぐに病名が付けられて、その結果として治療と投薬の対象になります。薬の効き目が重視されて、患者が扱いやすくなることを「薬が効いている」と表現します。

   しかし、これは危険ではないかと、前島さんは警鐘を鳴らします。

   発達障害と診断される、感覚過敏に苦しむ子ども。他人の視線が気になり、人の声や物音を過敏に捉えてしまうため、集団行動が苦手です。

   独自の世界を強く持っているため興味のあること以外はすぐに頭から抜けてしまいます。そのために、注意されることや忘れ物が増え、そのたびに指摘され、自信を失い人との関わりから遠ざかっていきます。

   その一方で、環境次第では、研ぎ澄まされた感性を持つ子は、絵画や音楽、文芸、工芸など、さまざまな分野で天才的な才能を発揮していきます。今、こうした子どもたち(「発達障害」と呼ばれる子どもたち)が何の原因解明もなされないまま、ものすごい勢いで増え続けています。

   前島さんは、ゆめの森で関わる子どもたちを見て、次のように考えるそうです。

「この子たちは間違いなく、世直しのため、そして世界、地球をも救うために、自らの身を削り、意を決して天から降りてきた子たちなのだということです。私たちは、この子たちを一人たりとも不幸にしてはいけないのです。私たち人類のため、地球のために、苦しみを覚悟で生まれてきた子どもたち。この子たちの声がいつも私の中に響いています」
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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