【コロナに勝つ! ニッポンの会社 番外編】自衛隊のコロナ対策を家庭でも クルーズ船で完璧対応のノウハウを伝授

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   防衛省・統合幕僚監部が、新型コロナの基礎知識から、消毒液作りや適切なマスクの扱い方など、「自衛隊式」の感染予防の注意点をまとめた資料をインターネットで公開し、話題を呼んでいる。

   乗客が新型コロナウイルスに集団感染したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」に派遣された自衛隊。約2700人の隊員が船内対応にあたったが、感染者を一人も出さず任務を終え、その完璧さに注目が集まった。

   ネット利用者のあいだでは「全国に広がってほしい」と、拡散を働きかけている。

  • 自衛隊が感染症対策のノウハウを公開(防衛省ホームページから)
    自衛隊が感染症対策のノウハウを公開(防衛省ホームページから)
  • 自衛隊が感染症対策のノウハウを公開(防衛省ホームページから)

陸上自衛隊東部方面衛生隊が作成

   公開されたのは「新型コロナウイルスから皆さんの安全を守るために」と、題された計39ページ建ての資料。陸上自衛隊東部方面衛生隊が作成し、陸上幕僚監部が監修。PDF化したものが2020年4月14日、防衛省のホームページで公開された。

   コンテンツは5部構成。「コロナウイルスの概要」や「消毒について」、「ゾーニングの基礎」、「手袋・マスクの脱ぎ方について」の4項目がメインで、ラストに「補足」として「ガウン等を使用する場合」が加えられている。

   依然として新型コロナウイルスによる感染の拡大が続いており、国内各地では軽症者を、借り上げたホテルに移して療養させる動きが急だ。現場には自衛隊が派遣されて対応にあたっており、自治体、民間の関係者らを中心に、一般市民も合わせて、感染予防のノウハウ共有の促進を図る目的で資料を公開することになった。

「自衛隊式」消毒液の作り方にマスク着脱の注意点

   「感染対策」には、消毒薬や界面活性剤(石鹸)を使った手指や生活用品の消毒、マスク着用・咳エチケット、「3密(密閉、密集、密接)」の回避、十分な食事と休息、定期的な換気――など、これまでにも励行を促されている予防策の重要性を強調。マスクや「3密の回避」と「ソーシャルディスタンシング(対人距離の確保)」については、文字を赤くして強調している。

   消毒液は、品薄になっている市販品の代用として、無水エタノールと水を「8対2」の割合で合わせて調整する方法を紹介。また、台所用漂白剤を使った「0.05%次亜塩素酸ナトリウム」の作り方も案内している。製品の濃度によって希釈の割合が異なるので注意が必要という。

   多くの人が毎日使っているマスクの扱いは、「しっかりした感染予防のためには慎重さが必要」と説いている。はずす前に手指を消毒し、顔にあたる本体には触れず、両耳にかけているゴム部分を持って外すようアドバイス。感染予防で手袋を使った場合は、内側に触れないように一方を脱ぎ、脱いだ手袋の内側を持って、もう片方の手袋を脱ぐ。マスクも手袋も外したあとは、持つ手を伸ばしてカラダから離すようにして捨てる。

   さらには、一つの建物や同じフロアで、感染陽性者が立ち入る「非清潔区域」と、それ以外の「清潔区域」を分けて管理する「ゾーニング」や、マスクや手袋を合わせた防護用のガウンの着脱などについても解説している。

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