防衛省・統合幕僚監部が、新型コロナの基礎知識から、消毒液作りや適切なマスクの扱い方など、「自衛隊式」の感染予防の注意点をまとめた資料をインターネットで公開し、話題を呼んでいる。
乗客が新型コロナウイルスに集団感染したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」に派遣された自衛隊。約2700人の隊員が船内対応にあたったが、感染者を一人も出さず任務を終え、その完璧さに注目が集まった。
ネット利用者のあいだでは「全国に広がってほしい」と、拡散を働きかけている。
陸上自衛隊東部方面衛生隊が作成
公開されたのは「新型コロナウイルスから皆さんの安全を守るために」と、題された計39ページ建ての資料。陸上自衛隊東部方面衛生隊が作成し、陸上幕僚監部が監修。PDF化したものが2020年4月14日、防衛省のホームページで公開された。
コンテンツは5部構成。「コロナウイルスの概要」や「消毒について」、「ゾーニングの基礎」、「手袋・マスクの脱ぎ方について」の4項目がメインで、ラストに「補足」として「ガウン等を使用する場合」が加えられている。
依然として新型コロナウイルスによる感染の拡大が続いており、国内各地では軽症者を、借り上げたホテルに移して療養させる動きが急だ。現場には自衛隊が派遣されて対応にあたっており、自治体、民間の関係者らを中心に、一般市民も合わせて、感染予防のノウハウ共有の促進を図る目的で資料を公開することになった。