「開いた口がふさがらない」
「馬の耳に念仏」
とは、この人のためにある言葉だろうか――。
安倍晋三首相(65)の妻、昭恵夫人(57)が、またやってくれた。夫が国民に「外出自粛」を呼びかけた翌日に、大分県に約50人の団体旅行に出かけていたことが報じられ、ネット上では怒りの声と同時にあきらめの声が広がっている。
「コロナで予定なくなったから、どこかへ行こうと思った」
2020年4月16日発売の週刊文春によると、昭恵夫人は3月15日、約50人の団体ツアーとともに大分県宇佐市の「宇佐神宮」を参拝し、神事にも参加したという。
宇佐神宮は、全国に4万600あまりある「八幡さま」(応神天皇の御神霊)を祀る神社の総本宮。本殿は国宝に指定され、国の重要文化財の坐像もたくさんある、九州きっての観光名所でもある。
問題なのは、その前日の3月14日に、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた改正新型インフルエンザ対策特別措置法(コロナ特措法)が施行され、安倍首相が記者会見に臨み、国民にこう呼びかけていたことだ。
「現状は依然として警戒を緩めることはできません。感染拡大の防止が最優先です。密集、密閉、密着をしない3密を守っていただきたい。自らの身を守る行動をとってください。全国津々浦々、心を一つに、まさにワンチームで現在の苦境を乗り越えていきましょう!」
もちろん、全国一斉の学校休校が続いていた。
しかし、週刊文春の報道によると、
「『この時期なので境内を歩く人はまばらなのですが、その中で、ほとんどの人がマスクをつけていない団体が境内を歩いていたのです。よく見ると先頭に立っていたのはノーマスクの昭恵夫人。無警戒さに驚きましたね』(目撃者)
昭恵夫人は宮司の出迎えを受け、お祓いや祈祷といった神事に参列。『最近はコロナ対策で、祈祷の際にも間隔を空けて着席するグループが多いのですが、昭恵さんたちは密着しており、警戒しているそぶりはなかったそうです』(大分県関係者)」
といった案配だった。
さらに、週刊文春はツアーに参加した知人のこんなコメントも紹介している。
「昭恵さんから『コロナで予定が全部なくなっちゃったので、どこかへ行こうと思っていたんです。宇佐神宮へは前から行きたかった。私も参拝していいですか』とご連絡をいただきました」