コロナ禍で「未経験ゾーン」の21卒就活 聞いて! 今、わたし「こんな感じ」だけど大丈夫かな......(叶多凛)

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慣れないWEB選考は、かなりシュール?

   変化その二。WEBによる選考を取り入れる企業が増えた。今のところ、わたしは人事の方との一対一の面接とグループディスカッションを、WEB上で経験した。

   面接の話はいったん置いておいて、まさかグループディスカッション型の選考をWEBでやることになるとは思わなかった。慣れていないというのもあるが、やっぱり対面ではない方法で、はじめましての就活生とコミュニケーションを取り、ディスカッションを進めるのは難しいと思った。

   人事の方とのWEB面接もなかなか大変だった。今まではどちらかと言うと、自分は面接が得意なタイプだと思っていたけれど、WEBになると途端にうまく話せなくなってしまった。うーん、WEB面接に対して苦手意識がありすぎるのが敗因かなあ。

   あと、面接をする「場所」にも気を使う。WEB面接に関してネットで調べてみると、「背景に生活感のあるものが映らないように」というアドバイスが結構出てくる。確かにわたしとしても、部屋を見られるのはなんとなくイヤだしな、ということで自分の部屋の中で「背景に生活感のあるものが映らない場所」を探してウロウロ。でも、イマイチいい感じの場所がない。

   勉強机にパソコンを置いたら、背景に思いっきり服やら、ベッドやらが映り込む。「いい感じの場所があった!」と思ったら、今度はパソコンを置けるところがない。最終的には、背景に壁しか映り込まない位置を見つけ出して、そこに旅行用の大きなトランクを持ってきた。

   そして、その上にパソコンを置いてWEB面接に臨んだ。パソコンの向こうにいる面接官の話に神妙な顔で頷いていたけれど、はたから見たら相当シュールな絵だったのでは、と我ながら思う。面接官の知らない、WEB面接の舞台裏である。てへ。

   そんなこんなで、今年の就活は未だかつて誰も経験したことがないようなものになっているのではないか。でも、この状況を今すぐどうにかできるわけでもない。自分がウイルスに感染しないために、そして、誰かにうつしてしまわないためにも、この状況でできる精一杯の方法で就活に取り組んでいきたいと思う。Be positive! (叶多凛)

鈴木 修二(すずき・しゅうじ)
鈴木 修二(すずき・しゅうじ)
現在、東京都内の難関私立大に通っている3年生。現役就活生として、今まさに就職活動中の立場だからこそわかる、最近の就活の実態をつまびらかにしていきたい。
自分と同じ、来春(2021年)卒の学生には共感の場を、これから就活を控える2022、23年卒の学生には、就職活動にはびこる企業の体裁と内情の乖離を、正確に把握するための機会になれば、と思う。
そして、意中の企業に就職して、すでにキャリアを積んでいるであろうビジネスパーソンさんには、さまざまな企業の採用戦略をエンターテインメントとして読んでいただければ、うれしい。
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叶多 凛(かなた・りん)
現在、東京都心から少し離れた自然あふれる私立大学に、のびのびと通う4年生。「学部4年生×就活生」というのはいささか不思議に思われるかもしれないけど、そうワケありである。
現役就活生として、シューカツのあれこれを率直に書いていきたい。就活に励んでいる「同士」には、「あるある」と思わず膝を打つような、まだまだ就活なんて!という学生には、シューカツの一端を覗いてもらえるような。そんな内容にできればといいな、と思う。
テーマは「就活も楽しむ!」。いろいろな企業に赴き、さまざまなビジネスの話を聞くことができるのは、就活生だけの「特権だ!」と思っている。そんなふうに就活できたら、イヤな面接官も撃退できるかも。なんて考えている。
得意なのは、英語。今夏の東京五輪・パラリンピックでは、世界中から訪れる報道陣の手助けをするインターンシップにも登録。こちらも、ガンバル!
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