純金積み立てなら「緊急事態宣言」でも売れる!
4月13日の店頭のようすを、田中貴金属の広報担当者に聞くと、ふだんに比べると客足は鈍く、「待ち時間なしでご対応できます。来店したくてもできない方はいるのではないでしょうか」と話す。
ただ、1日当たりの売買状況は増えているという。同社では金地金のほか、純金積み立てなどを取り扱っており、全体の売買は1日平均400キログラムにのぼる。それが2倍の約800キログラムに達しているそうで、「買いも、売りと同じように伸びています」(広報担当者)。
なかでも、純金積み立ての売買は好調。広報担当者は、「純金積み立ては3000円(1000円単位)から、WEBで積み立てることができます。お客様が現物を保有しているわけではないので、WEBで売却することもできます。金は安い時に買って、高値で売ることでしか利益を得ることができないので、積み立ててきた金を高値の今、売却しようという人が多いわけです」と言う。
純金積み立ては、毎月の積立金額を営業日数で割った1営業日あたりの金額で、営業日ごとに自動的に金地金を買い付けていく方法(ドルコスト平均法)を採用している。長期的なコツコツ運用がセールスポイントではあるが、タイムリーな利益確定を逃さないメリットも見込めるようだ。