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東京外国為替市場 米国の感染拡大はピークアウトか

ドル・円予想レンジ:1ドル=107円00銭~110円00銭

   2020年4月10日(金)終値 1ドル=108円46銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルがしっかりの展開か。

   前週のドル円相場は、米国の新型コロナウイルスの感染拡大がピークアウトするとの見通しが出されたことで、リスク回避のドル売りの縮小材料となった一方で、新規失業保険申請件数が市場予想を大幅に上回り、急激に増加するなど米国経済に対する悪化懸念がリスク回避のドル売り材料となるなどの強弱材料から、もみ合い相場となった。

   今週のドル円相場は、ドルがしっかりの展開か。焦点となる新型コロナウイルスの感染拡大で、米国ではピークアウトの見通しが出ている半面、日本では感染拡大が続いており、ドル買い・円売りの動きが続きそうだ。

   ただ、米国経済の悪化懸念はドルの上値を抑えており、ドルが大きく上昇する地合いにはない。日本での新型コロナウイルスの感染拡大に鈍化が見られるようであれば、円買い材料になる可能性がある。

   経済指標は、国内では15日に3月訪日外客数などが予定されている。

   海外では、14日に3月の中国貿易収支、IMF世界経済見通し、15日に3月の米国小売売上高、4月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数、3月の米国鉱工業生産と米国設備稼働率、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、16日に3月の米国住宅着工件数、17日に中国の1~3月期中国GDP(国内総生産)と、3月の中国鉱工業生産と3月小売売上高、IMF(国際通貨基金)・世界銀行春季総会(19日まで)などが予定されている。

(鷲尾香一)

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