【尾藤克之のオススメ】「肩書き」の良し悪し 長さは不要、オリジナルなんてもってのほか!

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情報を載せすぎないことが「武器」になる

   私の知人に、名刺にメールアドレスもケータイ番号も記載していない人がいます。彼いわく、「最初から印字していると、それが当たり前になってしまう」ということが嫌みたいです。

   彼は別れ際に次のように言います。

「名刺には事務所の電話番号だけでケータイの番号が書いてありません」
「電話だと連絡がとりにくい場合がありますので、メールアドレスをお教えします」

   そのように話しながら、手書きで名刺の裏にドンドン書き込んでいくのです。

   相手は「他の方には教えていない情報を自分には教えてくれた」と思うので、アピールにつながります。彼にとっては常套手段ともいえますが、話のツカミが欲しい人にとっては参考にすべき手法です。

   機械的に名刺を渡すだけでは、会話が広がりにくいものですが、手で書き加えるという一手間を加えることで、特別感を演出し、話の取っ掛かりができます。

   最近はSNSが普及した結果、名刺に詳細情報を記載している人がいます。プロフィールを盛りすぎな人、写真もタレントの宣伝材料のようにバッチリ決めて、「座右の銘」や「ビジョン」、「格言」などを書き込んでいる人もいます。

   あえて情報を載せないことのインパクトを、事前に想定することも大切だということです。情報はシンプルで載せすぎないほうが、価値が高まるのです。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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