「社員間格差」はあって当然だ! そんな答えを導き出した産業医の経営コンサルタントの提案

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「マイナス感情の蓄積」が問題

   マイナス感情の発生は、会社側が「従業員のため」に行う施策でも起こりうる。次のような例が考えられる。

・残業時間削減の取り組みで現場から不平不満
・フレックス制度導入で、社員の士気低下
・結果を出した社員をマネジャーにしたら離職した
・ワンオンワン面談導入したが、効果がなく管理職の負担だけ増した

   会社側が「良かれ」と思って採り入れた施策が、現場サイドの社員にとっては好ましいものではなくネガティブな結果を招いたケースだ。だが、結果がよくなかったというだけでは済まず、社員間には「会社はわかっていない」という考えが生まれ、時を追って社員間に「マイナスの感情」が増幅し、病巣が形作られるという成り行きだ。

   会社は、従業員視点で進められている働き方改革なども含めて、「従業員のため」だけではなく、広い視野・多くの視点で戦略を考える必要がある。

   本書では、「マイナス感情はなぜ発生するのか」から説き起こして、「マイナス感情の発症メカニズム」から「マイナス感情の伝染メカニズム」を解説。これらの中で「誰かにとってのプラス感情は、別の人にマイナスになりうる」ことなど、問題の複雑さを述べたうえで、マイナス感情の蓄積が原因である病巣の排除に最も効率的な方法として「ターゲティング戦略」を提案する。

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