【コロナに勝つ! ニッポンの会社】ドライブスルーPCR検査のテント提供、WEBでメンタルケア続々

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   新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言には、医療現場の負担軽減を図る目的もある。

   医療従事者の疲労や緊張の高まりの緩和に役立てば、と企業からもサポートの提案が続いている。

  • よりスピーディーな検査対応が可能に
    よりスピーディーな検査対応が可能に
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安倍首相も検討に言及「ドライブスルー」PCR検査

●医療従事者や来院者の安全を守り、より速く

   イベントの企画制作・運営管理や会場の設計施行、設備レンタルを行うTSP太陽株式会社(東京都目黒区)は、新型コロナウイルスなどの感染症の検査や外来受付など、従来のオペレーションで想定されていない作業を迅速かつ安全に行えるよう、来院者がクルマに乗ったまま利用できる、テントを活用した「ドライブスルー型PCR検査所」のレンタル提供を始めた。

   検査を行う医療現場での感染のリスクを抑えて、医療従事者や来院者の安全を守ると同時に、よりスピーディーな検査対応が可能になる。

   屋外のスペースに設置したテントの内部に必要な設備をそろえ、来院者はクルマのまま内部に進んで検査を受ける。

   テントは軽量で持ち運びが容易。病院内敷地や道路上など場所を問わずに設置できる。また来院者の規模、設置場所などの状況に応じた調整にも応じられ、車両検査窓口を増やすこともできる。

   安倍晋三首相は緊急事態宣言を発した4月7日に出演したテレビ番組で、PCR検査の拡大について、「ドライブスルーも含め検討したい」と述べていた。

医療関係者、在宅勤務の若者らの「支え」に

●医療関係者らのメンタルケア

   パーソナル・コーチングサービス「mento (メント)」の提供を行う株式会社ウゴク(東京都渋谷区)は、新型コロナウイルスによる感染問題に取り組む医療関係者らと、その家族を対象にオンラインコーチングの無償提供を行っている。

   コーチングは、「コーチ」の質問に答えながら自分の感情や価値観について深く内省することで理想を明らかにし、行動や変化を促すプログラム。内省の過程で、自分の置かれた状況を客観視し自身の感情に向き合う事を助け、メンタルの負担を軽減する側面を持つ。

   災害が増えている近年は、医療関係者のメンタルケアの問題は世界的な課題。2020年3月25日に日本赤十字社が策定した「新型コロナウイルス感染症に対応する職員のためのサポートガイド」でも、こころの健康の維持の重要性について述べられている。

   コーチングの無料提供は、指定のビデオ会議サービスによりオンラインで実施。原則的に1人あたり2回の実施で、1回あたりの時間は約60分。

●在宅勤務の若者の精神の支えに

   若手のビジネスパーソン向けの生産性の向上を目的にしたマンツーマンメンタリングサービス「MENTOR WORKOUT(メンターワークアウト)」を行っている石堂株式会社(東京都港区)は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で在宅での勤務を余儀なくされている若者のサポートを目的に2020年4月10日、無償のオンラインサービスを始めた。5月6日までの期間限定。

   「MENTOR WORKOUT」は、米国式カウンセリングをモデルに誕生。同社では2017年に個人向けサービスを始めた。19年からは、若手の定着度向上、生産性向上、精神疾患予防などを目的とし、IT企業から広告会社、サービス業界など幅広い業種でサービスへの評価が高まり、企業による利用も増えている。

   石堂では、新型コロナウイルスの感染拡大でより多くの在宅勤務者が増えた状況をみて、精神的に暗くなる若者が増えることを懸念。MENTOR WORKOUTの研修を修了したメンター候補生によるオンライン面談(1人30分)を無償で提供することを決めた。

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