コロナ禍 就活戦線に異常あり! もはや勝負あった? より顕著になったインターンシップ優遇(鈴木修二)

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マジメな学生には「同情」する

   例年選考が早く大学3年の秋には、内定を出すような外資系の話をしているのではない。伝統的な大手の日系企業たちのことだ。

   日系企業、特に大手は先行きが不安視される状況下でも採用戦略上、一定数の新卒を採用する必要がある。とはいっても、度重なる外出自粛要請や「緊急事態宣言」の可能性などを勘案すると、通常どおりに新卒採用が進まないのは百戦錬磨の採用担当者様の方々は百も承知だろう。

   そうすると採用担当者様は本来、本選考で満たすはずだった新卒の頭数をなんとかしてインターンシップの受講生に早期選考を実施し、早めの「補填」を図ることとなる。現に某首都圏を拠点にする私鉄や金融機関などは、内定をインターンシップの受講生で、ほぼ出し終えているのかとすら感じる。

   おそらくは辞退者分を本選考で、とう目論見などだろう。このように、昨年からしっかりと就職活動を始めて、企業との接点を有する就活生は焦ることなく、企業側に「囲われに行く」のが肝要なのだろう。

   ただ、そうなると、今年度の就活がうまくいかないのは「自己責任」という意見は、個人的には少々酷な話だと感じる。そもそも、6月1日の面接開始と大々的に銘打っているにもかかわらず、その1年前から実質的な「本選考のインターンシップ」が始まっていたのだから、マジメに信じていた学生には同情する。

鈴木 修二(すずき・しゅうじ)
鈴木 修二(すずき・しゅうじ)
現在、東京都内の難関私立大に通っている3年生。現役就活生として、今まさに就職活動中の立場だからこそわかる、最近の就活の実態をつまびらかにしていきたい。
自分と同じ、来春(2021年)卒の学生には共感の場を、これから就活を控える2022、23年卒の学生には、就職活動にはびこる企業の体裁と内情の乖離を、正確に把握するための機会になれば、と思う。
そして、意中の企業に就職して、すでにキャリアを積んでいるであろうビジネスパーソンさんには、さまざまな企業の採用戦略をエンターテインメントとして読んでいただければ、うれしい。
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叶多 凛(かなた・りん)
現在、東京都心から少し離れた自然あふれる私立大学に、のびのびと通う4年生。「学部4年生×就活生」というのはいささか不思議に思われるかもしれないけど、そうワケありである。
現役就活生として、シューカツのあれこれを率直に書いていきたい。就活に励んでいる「同士」には、「あるある」と思わず膝を打つような、まだまだ就活なんて!という学生には、シューカツの一端を覗いてもらえるような。そんな内容にできればといいな、と思う。
テーマは「就活も楽しむ!」。いろいろな企業に赴き、さまざまなビジネスの話を聞くことができるのは、就活生だけの「特権だ!」と思っている。そんなふうに就活できたら、イヤな面接官も撃退できるかも。なんて考えている。
得意なのは、英語。今夏の東京五輪・パラリンピックでは、世界中から訪れる報道陣の手助けをするインターンシップにも登録。こちらも、ガンバル!
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