さて、きょうは昨今猛威を振るっているコロナウィルスが、就活戦線に与えている影響について述べていきたい。
ネット上でも内定取り消しなど、さまざまな情報が錯綜しているが、そのド真ん中にいる一就活生として感じるところを綴っていきたい。
百戦錬磨の採用担当者は「通常」採用できないことをお見通し
ズバッと、結論から言おう。それはインターンシップ優遇がより顕著となり、就活市場における自分の希望する企業への入社が叶った勝者と叶わなかった敗者の二極化が、より急速に進んでしまったと強く実感している。
これはほとんどの首都圏に位置する大学にあてはまることだが、3月1日に始まる就活説明会の解禁日に、私が通う大学では3分の1の企業が、およそ10日間にもわたる学内説明会を一斉キャンセルにしてしまった。
これよって企業との接点は著しく減少し、企業理解もままならない状況となってしまった。
さて、学生が企業や業界に対する理解をイマイチ深められない状況下で、何が起こるのだろうか、答えは明白である。
名の知れた難関企業(食品などBtoC企業や大手金融機関)に応募者がより多く殺到してしまい、本来であれば説明会などを通じて就活市場における自分のレベル感を把握し戦略的に「滑り止め企業」のリストアップも行えたはずの学生が、イタイ目を見る羽目になる、のだろう。
まあ、これを自己責任と見ることも可能ではある。というのも、不利になる学生がいる一方で、結果的に内定を前倒しにもらっている学生もいるからだ。それまでの、地道な努力がモノを言ったというわけである。