「ホステスが頑張っていないとおっしゃいますか?」
これには、こんな反論が相次いだ。ホステスさんたちを馬鹿にするな!というのだ。
「ホステスが、頑張っていないとでも? 少なくとも、あなたより営業し、寝る間を削って同伴し、嫌な客にも耐えている。選んだ仕事かもしれないし、それしかできないのかもしれない。あなただって今の仕事は理由があってしているのでは?」
「水商売の女性が頑張っていないとおっしゃいますか? 私のような酔っ払いの無理難題、愚痴を聞いてもらって明日への活力にしています。それが分からない人は、家でワンカップにスルメでも食っていて下さいね」
「ホステスさんとかかわるお仕事を4月頭までしておりました(コロナの影響で失いましたが)。昔は税金払わなかった人が多かったと聞きますが、近年は厳しくなり、きちんと納税されている方が多いです。昔と今ではお店の体制もかなり違います。あと、稼げる人はほんのひと握り。きちんと納税されている方がもらえないのは如何なものかと思います」
最後に、ホステスさんと思われる人たちの声を紹介したい。
「小さい子を抱えて長時間働けず、水商売でやっと生活できている人も多いのです。六本木ばかりじゃないのです。どんな仕事でもピンキリですよ!」
「そうですよ!だから躍起になってみんな毎晩毎晩、バンバン同伴して客にお金を落とさせ、普通ではあり得ない給料を稼いでいるのです。ちゃんとした仕事では稼げない。今だけ、今だけ!と自分でもわかっているんです」
(福田和郎)