英紙FTは「経済を優先した安倍首相の賭け」と批判
なぜ、日本の緊急事態宣言が「too little too late」だったのか。複数の海外メディアは「日本は経済政策を優先するあまり、強力な対策を取らない」と批判しています。
Japan opts for emergency but 'no lockdown,' keeping its eye on the economy
(日本は経済を気にかけて「ロックダウン」ではなく「緊急事態」を選んだ:米紙ワシントンポスト)
ワシントンポスト紙は記事の中で、経済的インパクトを最小限に押さえたい日本政府が、他国のようなウイルス封じ込め策を採用するのにまだ躊躇していて、多くの国民を憤慨させた、と伝えています。
英経済紙FTはさらに踏み込んで「安倍首相の賭けだ」と報じました。
Japan gambles on partial lockdown to control coronavirus
(日本は、コロナウイルスの制圧で部分的なロックダウンを採用するという賭けをしている:FT)
経済専門紙のFTですら、欧米並の「ロックダウン」を回避してコロナウイルス封じ込めを目論む安倍首相のやり方は「ギャンブル」だと、「経済優先は間違っている」とほのめかしています。
安倍首相の新型コロナウイルス対策には国内でも批判が続出していますが、海外からも冷めた目で見られている様子。渦中にいる私たちは、とにかく感染しないように身を守ることしかできないのでしょうか?
少なくとも「賭け」の対象にはされたくないものです。
◆ 新型コロナウイルス注目ワードVol.7「a state of emergency 」(緊急事態)
今回は、「緊急事態宣言」に関する英語をご紹介します。
「緊急事態」は「a state of emergency」です。「宣言する」という英語は「declare 」を使うことが多いようです。
Japan declared a state of emergency
(日本が緊急事態宣言をした)
後ろに「over」を加えると「コロナウイルスで」という意味になります。
Japan declared a state of emergency over coronavirus
(日本はコロナウイルスで緊急事態宣言をした)
前置詞の「for」を使って「どのエリアで」を表します。
Japan declared a state of emergency for Tokyo, Osaka and five other prefectures
(日本は、東京や大阪、他5県を対象に緊急事態宣言をした)
(井津川倫子)