【きょうの格言】賢い女子は知っている! 人生の輪郭は「親離れ」をした後に形作られる(丸ノ内ミカ)

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実家を出たいと思ったことは一度もないの?

   ちょっと聞いた限りでは特に問題がなさそうですが、ほかのメンバーからはこんな意見が。

「でもその公団って50年前のでしょ。エレベータとかないんですよね。それに当時の公団って、会社員の夫と専業主婦の妻、2人程度の子どもの世帯を想定したものだから、立地も最寄り駅からバスを使わないといけないとか、フルタイムで通勤する女性を想定した作りになってない。物件としては現代のニーズに合ってないですよね。C恵さんはまだ若いから今はそれでも住めているけど、この先年齢を重ねてきたら、自分のライフスタイルに合ったところに住み替えたくなるんじゃないかな。その時にまとまった住居費用を用意できるかですよね」
「仕事も、正社員とはいっても、最近の大手企業は50歳過ぎたあたりから早期退職推奨をするところも増えてきてるし、この先20年以上の雇用が確保される保証はないですよね。それに事務職だと、言葉はちょっとあれですけど、『所属部署の便利屋さん』みたいになっているケースも多いし。早期退職したとしても、ほかの会社に移れたり、独立して仕事を取ってこれるようなポータブルなスキルとは言えない。その辺はちょっと不安要素ですよね」
「同居のご両親も今はまだ特に何もなくても、この先高齢になるにつれ、健康リスクは高まってきますし。C恵さんは一人っ子だし仕事も続けるなら、介護など何かあった時には、サポートサービスを使えるくらいのお金や情報収集は今からしておいたほうがいいかもしれませんね」

   自分のライフプランには特に問題がないと思っていたC恵さん。メンバーから思わぬシビアなコメントが飛んできて、ちょっと動揺してしまったのか涙目に。

   そこで、私はこんなことをC恵さんに聞いてみました。

「C恵さんは、実家を出たいと思ったことはこれまで一度もないの?」

   C恵さんは意外なことを聞かれて、虚を突かれたような表情をしていましたが、

「ないですね。親と仲が悪かったわけでもないし。出ていきなさいとか、結婚しろとか小言もなかったですし。生活費も入れてないですけど、特に何も言われなかったし。一人暮らししてたら、あんなに頻繁に海外旅行できなかったと思います。食事作りや掃除も自分でしなくても親がやってくれるので、楽で、居心地良くて。一人っ子だったので、親も『C恵が出ていったら淋しい』と言ってたので、お互いに離れる気がなかったというか......」

   親は「出ていくならC恵が結婚するときでいい」と常々言っていたので、特に疑問を感じることもなく、今に至っているのだそうです。

丸ノ内ミカ(まるのうち・みか)
丸ノ内ミカ(まるのうち・みか)
大学卒業後、金融系大手企業に就職してから、一貫して事務職やっています。趣味は野球観戦。シーズン中の週末は、ほぼどこかの球場に出没。40代後半のアラフィフ。
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