元Jリーガー社長が掲げる理想 「健康寿命を延ばして、いきいき働ける社会を創る」こと

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今後はフードテック分野へ進出

―― 今後の事業展開の予定はいかがでしょうか。

鈴木社長「今後は、サプリメントなどのフードテック分野への進出に力を入れていきます。その第一弾として、2019年12月に『AuBBASE(オーブベース)』というサプリメントを開発し、一般に向けて販売を開始しました。腸内環境を良好にすることでカラダのコンディションを高めるという観点から、酪酸菌を含む29種類の菌を配合しています。
カラダのベースを整えることは、生きるうえでの基本ですから、アスリートを目指す人たちだけでなく、趣味でスポーツをしている人や会社などで働く人にも必要なことだと思っています」

―― アスリート研究の有用性については、いかがでしょうか。

鈴木社長「アスリートは、ただ自分たちが強くなりたいという一心で、カラダを鍛え、コンディショニングをしています。私たちがアスリートの研究をすることで、一般の方たちとも有益な情報を共有し、人々がいきいきと健康に暮らしていけたら、両者にとってうれしいことだと思うんです。
理想は、健康寿命を延ばして、何歳になっても働ける社会を創ること。そのために、アスリートの研究をずっと続けて、その知見を社会に還元していきたいと思っています」

(聞き手 戸川明美)


プロフィール
鈴木 啓太(すずき・けいた)
AuB株式会社 代表取締役

2000年、東海大翔洋高校から浦和レッドダイヤモンズに入団。06~07年にA代表。09年から3年間、浦和レッズ主将。15年10月にAuB株式会社を設立。16年1月、浦和レッズを退団。AuBは、香川大学、志学館大学、京都大学と共同研究を重ねている。
2004年のアテネ五輪アジア最終予選のUAEラウンドで、代表選手23人のうち、18人が下痢を訴えたが、日ごろから腸を整えていた鈴木氏本人は症状が現れず、腸の大切さを痛感する。こうした経験が、「アスリートが腸内環境を意識できれば、コンディションアップにつながるのではないか」というビジネスのアイデアになった。
静岡市生まれ。38歳。


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