トランプ米大統領にも見放された? 新天地LAでも「誤算」続き
ハリー王子夫妻の「大誤算」は、まだまだ続きます。
英国とカナダで「家族水入らずのプライベートな生活」を送る予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、国境が封鎖されることに! 長男のアーチーを連れて、あわててカナダから米ロサンゼルスに移動したハリー王子とメーガン妃でしたが、すかさずトランプ米大統領が「米国は警備費を支払わない」と、ツイッターで宣言したのです。
Now they have left Canada for the U.S. however, the U.S. will not pay for their security protection. They must pay!
(カナダを離れて米国に来たようだが、米国は彼らの警備費を払わない。自分たちで払うべきだ!)
さらに、メーガン妃の「初仕事」となったディズニー動画の配信映画「エレファント」のナレーションまでが、評論家に「安っぽい!」と酷評されるという、手痛い仕打ちに見舞われました。
Meghan's Disney movie debut slammed as 'cheesy'
(メーガン妃のディズニー映画デビューは「安っぽい」と叩かれた)
「cheesy」は「安っぽい」とか「ダサい」といった意味のスラング。せっかくのハリウッドデビューも評論家の酷評に合い、「大誤算」だったようです。
まだ、あります。「元王室メンバー」の肩書を利用して行う予定だった慈善事業さえも、新型コロナの影響で華々しい活動は控えざるを得ないとあって、英メディアは
「ハリー王子夫妻の計画はすっかり狂ってしまった」
「このままでは、存在を忘れられる危機に面している」
と指摘しています。
The couple were in danger of becoming "pretty irrelevant" as the world battled Covid-19
(夫妻は、世界中が新型コロナウイルスで疲弊しているなか、「存在を忘れられる」危険にさらされている)
「irrelevant」は、「無関係な」「意味がない」といった意味。この場合は、「世間とまったく無関係になる」、つまり「世間から忘れられて『終わった人』になる」といったニュアンスでしょう。
新型コロナウイルスのパンデミックがいつ収まるのか、まったく先が見えない状況です。「王室離脱」後は、名声を武器に華々しい活躍を計画していたメーガン妃にとって、このまま「世間から忘れられる」ことは、最も避けたいのではないでしょうか。
それでは、「今週のニュースな英語」は、「irrelevant」を使った表現を、いくつかご紹介します。
That's irrelevant
(それは関係ない)
前置詞の「to」を使って「~にとって」という意味を加えます。
That's irrelevant to our project
(それは、私たちのプロジェクトに関係ない)
後ろに名詞をもってくる使い方もあります。
That's irrelevant opinion
(それは、的外れの意見だ)
このまま「終わった人」になるのか、華々しく復活するのか。ハリー王子とメーガン妃にとって、今回の王室離脱が「最悪のタイミング(英紙)」だったことは間違いありません。新型コロナウイルスの影響は、意外なところにも及んでいました。(井津川倫子)