わたし、グレーのスーツとピンクのワイシャツとゴールドのピアスで就活する!(叶多凛)

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身に着けるものから見えてくる人間性や雰囲気があるはず

   たしかに、みんなが黒のリクルートスーツを着て就活に臨むことにはメリットもある。それは、就活生一人ひとりのスタートラインを揃えることができる点だ。みんな同じような黒のスーツを着ているのだから、服装や見た目から判断を下すことは少なくなり、内面にフォーカスした採用活動が行えるかもしれない。

   しかし私は「その人がどんなものを身に着けているのか」という観点も、その人物を見極めるうえで大切な要素になるのではないかと思う。もちろん、服のセンスや趣味、見た目だけで判断されることはあってはならない。けれども、身に着けるものから見えてくる人間性やその人の雰囲気というのもあるのではないか、と思うのだ。

   黒のリクルートスーツに対してそんな複雑な思いを抱く私は、周りの就活生が真っ黒なスーツを着ているのを見れば見るほど、それを着たくないと思ってしまった。

   自分でも引くほどの天邪鬼さであるが、自分の気持ちに嘘はつきたくなかった。要するに、イタイ奴なのかもしれない。

   でも、みんな一緒の真っ黒スーツに身を包んでいたら、なんだか「わたし」が壊れていくような気がして途端にやる気がなくなってしまう。だから、潔く開き直った。「そんなに黒スーツが嫌なら、いっそ自分がハッピーな気持ちを保てる服装で就活しよう。その服装で選考に落とされたら、合わない企業だということだな。」と思い込むことに決めた。

鈴木 修二(すずき・しゅうじ)
鈴木 修二(すずき・しゅうじ)
現在、東京都内の難関私立大に通っている3年生。現役就活生として、今まさに就職活動中の立場だからこそわかる、最近の就活の実態をつまびらかにしていきたい。
自分と同じ、来春(2021年)卒の学生には共感の場を、これから就活を控える2022、23年卒の学生には、就職活動にはびこる企業の体裁と内情の乖離を、正確に把握するための機会になれば、と思う。
そして、意中の企業に就職して、すでにキャリアを積んでいるであろうビジネスパーソンさんには、さまざまな企業の採用戦略をエンターテインメントとして読んでいただければ、うれしい。
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叶多 凛(かなた・りん)
現在、東京都心から少し離れた自然あふれる私立大学に、のびのびと通う4年生。「学部4年生×就活生」というのはいささか不思議に思われるかもしれないけど、そうワケありである。
現役就活生として、シューカツのあれこれを率直に書いていきたい。就活に励んでいる「同士」には、「あるある」と思わず膝を打つような、まだまだ就活なんて!という学生には、シューカツの一端を覗いてもらえるような。そんな内容にできればといいな、と思う。
テーマは「就活も楽しむ!」。いろいろな企業に赴き、さまざまなビジネスの話を聞くことができるのは、就活生だけの「特権だ!」と思っている。そんなふうに就活できたら、イヤな面接官も撃退できるかも。なんて考えている。
得意なのは、英語。今夏の東京五輪・パラリンピックでは、世界中から訪れる報道陣の手助けをするインターンシップにも登録。こちらも、ガンバル!
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