わたし、グレーのスーツとピンクのワイシャツとゴールドのピアスで就活する!(叶多凛)

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   真っ黒なリクルートスーツが苦手だ。

   「わたし」がその黒色に塗りつぶされてしまいそうで息苦しくなる。周りの就活生を見渡せば、黒、黒、黒。どこもかしこも真っ黒に埋め尽くされている。

   黒色のリクルートスーツが就活生の「制服」になったのは、いったいいつからなのだろう――。

  • 就活生の「制服」 黒のスーツは「常識」なの?
    就活生の「制服」 黒のスーツは「常識」なの?
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「就活生のスーツ=黒」は「常識」なの?

   「就活生のスーツ=黒」という方程式は、現代の就活では、わりと無条件で受け入れられているというか、「え、それが常識だよね?」という同調圧力を感じるというか、とにかくそれに食ってかかろうとしている人にはあまり出会ったことがない。

   しかし、あえて私はここで、この「常識」に食ってかかりたい。―― なぜ現代の就活生はそろって真っ黒のスーツに身を包むのだろうか?

   その答えは、「周りの就活生がみんな真っ黒なスーツを着ているから、自分も真っ黒なスーツを着る」なのではないだろうか。

   正直に言うと、私はその感覚にものすごく違和感を抱く。モヤっとする。

「みんなが着ているから。」
「黒のスーツを着ていなかったら周りから浮いてしまうかもしれないから。」

   うん、そうかも。わかる。周りと違うことをするのは、怖い。でも、もっとあなたに似合って、もっとあなたらしさを表現できる服装があるかもしれないのに。みんな揃って「無難だから」という理由で無条件に真っ黒なスーツ。私はどうしても、その「真っ黒」が一人ひとりの個性をのっぺらぼうにしているような気がしてならないのだ。

鈴木 修二(すずき・しゅうじ)
鈴木 修二(すずき・しゅうじ)
現在、東京都内の難関私立大に通っている3年生。現役就活生として、今まさに就職活動中の立場だからこそわかる、最近の就活の実態をつまびらかにしていきたい。
自分と同じ、来春(2021年)卒の学生には共感の場を、これから就活を控える2022、23年卒の学生には、就職活動にはびこる企業の体裁と内情の乖離を、正確に把握するための機会になれば、と思う。
そして、意中の企業に就職して、すでにキャリアを積んでいるであろうビジネスパーソンさんには、さまざまな企業の採用戦略をエンターテインメントとして読んでいただければ、うれしい。
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叶多 凛(かなた・りん)
現在、東京都心から少し離れた自然あふれる私立大学に、のびのびと通う4年生。「学部4年生×就活生」というのはいささか不思議に思われるかもしれないけど、そうワケありである。
現役就活生として、シューカツのあれこれを率直に書いていきたい。就活に励んでいる「同士」には、「あるある」と思わず膝を打つような、まだまだ就活なんて!という学生には、シューカツの一端を覗いてもらえるような。そんな内容にできればといいな、と思う。
テーマは「就活も楽しむ!」。いろいろな企業に赴き、さまざまなビジネスの話を聞くことができるのは、就活生だけの「特権だ!」と思っている。そんなふうに就活できたら、イヤな面接官も撃退できるかも。なんて考えている。
得意なのは、英語。今夏の東京五輪・パラリンピックでは、世界中から訪れる報道陣の手助けをするインターンシップにも登録。こちらも、ガンバル!
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