入社式「心を揺さぶる社長の挨拶」はコレだ! 会社ウォッチ編集部が独断で選んでみた

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マザーテレサ曰く「思考に気をつけなさい」

   ブレーキ機器一筋の曙ブレーキ工業の宮地康弘社長は、「現場主義」の大切さを説いた。

「当社は90年以上の歴史があり、一貫してブレーキに取り組んできた会社です。仕事をする姿勢として『現地』『現物』『現認』という3つを確実に覚えてください。現地、現場に足を運んで、現物、現実を自分の目で見て確認すれば、必ず良い結果が出ますし、自分自身が成長できます。私が大切にしている言葉に『一所懸命』があります。『一生』ではなく、(ひとつのところという)『一所』です。ひとつの所に命を懸けるということですが、自分の想いを貫く、気概を持ってやることはとても重要です。研鑽を怠ることなく頑張ってほしいです」

   大好きな座右の銘から語りかける社長サンも多かった。日本特殊陶業の川合尊社長は、こう話した。

「私の好きなマザーテレサの言葉があります。『思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから』。この言葉を裏返すと、『思考を変えれば言葉が変わる。言葉が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば性格が変わる。性格が変われば運命が変わる』となります。何事においても、自分の存在価値や会社・社会の意味を考え、これから社会人として頑張っていってください」

   出光興産の木藤俊一社長は、孔子の論語の一節にある「知・好・楽」という言葉を持ち出した。

「この言葉を仕事に当てはめれば、仕事を知っていること即ち知識を持っていることは素晴らしいことだが、好きだと思ってやっている人には勝てない。さらに、好きでやっている人も楽しんでやっている人にはかなわない、ということになります。仕事が楽しいと思えるようになるまでには、多くのことを学び、さまざまなことを経験し、一つひとつ乗り越えていくことが大切です。それに自らが持つ無限のエネルギーのすべてをつぎ込むだけの情熱が必要です」
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