入社式「心を揺さぶる社長の挨拶」はコレだ! 会社ウォッチ編集部が独断で選んでみた

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   新年度がスタートした2020年4月1日、多くの企業で入社式が行われたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって式を取りやめたり、オンラインで経営トップが新入社員にエールを送ったりしたところも少なくなかった。

   そんな非常時だからこそ、新入社員に向けて大小多くの企業のトップが「心を揺さぶる挨拶」を披露。J‐CASTニュース会社ウォッチ編集部が、独断で選んでみた。

  • 新入社員は社長の熱い挨拶をどう聞いた?(写真はイメージ)
    新入社員は社長の熱い挨拶をどう聞いた?(写真はイメージ)
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ANA社長「未曾有のコロナウイルス問題は必ず克服できます」

   ほとんどの企業の社長が挨拶の冒頭で、枕言葉のようにコロナ禍の危機を訴え、「だからこそ一緒に乗り越えていこう」と呼びかけた。

   なかでも悲痛だったのが、大量運休により経営が大ピンチに陥った航空業界だった。ANA(全日空)グループの片野坂社長は、危機的状況であることを隠さずに、こう語った。

「世界的に人の移動が制限されており、未だ終息の見通しがたっておりません。本当に大変な時に社会人になったと不安に感じ、心配になっている人が多いでしょう。しかし、心配はいりません。私たちは、皆さんの入社を心より歓迎します。人類の知恵と努力により、この未曾有のコロナウイルス問題は、必ず克服できます。ANAグループは、2001年世界同時多発テロ、2003年のSARS、2008年のリーマン・ショック、2011年の東日本大震災など多くの危機に見舞われましたが、全役職員が結集し、知恵を絞り、乗り越えてきました。そして、目の前にある危機を乗り越える一員として、皆さんが仲間入りするわけです。夢は努力すれば必ずかなうのです」

   現在の危機的状況には何が大切か――。「修羅場こそ君たちを育てる」と強調したのは三井物産の安永竜夫社長だった。

「新しいビジネスを産み出す過程では数々の困難に遭遇し、いわゆる産みの苦しみを味わいます。(コロナ禍のように)産み出したビジネスを育てる過程でも想定外のことが起きて、事業そのものから撤退したりします。華やかさからはほど遠い、地道で根気のいる『すごくしんどい仕事』や『泥臭い仕事』もあります。修羅場経験の一つひとつが皆さんを間違いなく『強い個』に磨き上げてくれるのです」
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