東京外国為替市場 米長期金利の低下がドル売り圧力に
ドル・円予想レンジ:1ドル=106円50銭~110円00銭
2020年3月19日(金)終値 1ドル=107円89銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、もみ合いだがドルの上値は重い展開か。
前週のドル円相場は、FRB(米連邦準備制度理事会)による無制限の量的緩和などを受けた米国長期金利の低下を背景にドル売り・円買い圧力が強まり、大幅なドル安・円高となった。
今週のドル円相場は、もみ合い相場となりそうだが、米国の金融緩和を背景にドルの上値は重い展開となりそうだ。2兆ドルに及ぶ米国の大規模経済対策は、ドル買い材料として意識されているが、それを上回る売り材料となっているのが、FRBによる無制限の量的緩和。注目は4月3日に発表予定の米国の3月雇用統計など、新型コロナウイルスの影響を反映した重要経済指標で、注意が必要だ。
経済指標は、国内では3月31日に2月の有効求人倍率と完全失業率、2月の鉱工業生産指数、4月1日に日銀短観などが予定されている。
海外では、3月31日に中国の3月製造業PMI、4月1日に米国の3月のADP雇用統計とISM製造業景況指数、2日に米国の2月貿易収支、3日に米国の3月雇用統計などが予定されている。
(鷲尾香一)