青年ギャグ漫画でこそ伝えたい「やさしさ」と「絶望」そして「癒し」 ギャグ漫画家 田島シュウさんインタビュー(後編)

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   疲れた心を癒し、シュールなギャグ漫画を描くとWEBで人気の田島シュウ(たしま・しゅう)さん。その初めての単行本「田島シュウの日めくり漫言」(小学館刊)が2020年3月30日、発売された。

   27歳までフリーター生活を続け、ときに絶望も感じていたという田島さん。どんなキッカケで漫画家になったのか? その一風変わったデビュー秘話はこちら。後編では、スランプを経て人気作品を生み出すに至ったエピソードに迫る!

   これはビジネスパーソン、必読である。

  • 初の単行本「田島シュウの日めく漫言」(ギャグ漫画家の田島シュウさん)
    初の単行本「田島シュウの日めく漫言」(ギャグ漫画家の田島シュウさん)
  • 初の単行本「田島シュウの日めく漫言」(ギャグ漫画家の田島シュウさん)

「もっと芸人のザキヤマを見て勉強しろ」

――「少年ジャンプ」で連載を目指していた頃は、どんな作風が求められていたんですか。

田島シュウさん「青年誌と違って『ポップな感じ』で、あくまで少年にヒットしそうなものが求められる感じですね。表現は悪いんですけど、う~ん......「自由度がない」というか......。編集者さんには『もうちょっと、芸人のザキヤマを見て勉強した方がいい』って言われました。テレビのコメディを見ろと。
でも僕はもともと、テレビや漫画を見ないんです。それより映画が好きで、映画からいろんなアイデアを得ることが多いので、少年誌というより青年誌向きだったのかもしれません。『少年ジャンプ』を辞めてからは、青年誌の漫画賞に応募しましたね。10ページくらいの短編を描いて、選考に落ちたものをツイッターに投稿していた感じです」

――それで、ツイッターを見たWebメディアの編集長が、「ぜひうちで連載を」とDM(ダイレクトメッセージ)をくれた。

田島さん「はい。そこからWEBでも描くようになりました。ツイッターに投稿しつつ、青年誌にも毎月応募して。今度単行本が出る『日めくり漫言』も、『スピリッツ賞』をいただいたのがキッカケで、小学館の『やわらかスピリッツ』で連載することになったんです」
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