今、求められるのは「需要創造とソリューション」
この「五重苦の時代」に、ドラッグストアの今後の取り組みとして欠かせないものとして著者が提案するのは、本書のタイトルの一部にもなっている「需要創造とソリューション」だ。
「需要創造とソリューション」は、消費者の不満や悩みを解決し、また要求に応えられるような品質を備えた商品や情報、サービスを提案すること。本書では、ソリューション型ドラッグストアを、新時代に欠かせぬドラッグストアと位置付け、その戦略と戦術、組織運営、人材育成について解説している。
このソリューション型ドラッグストアを実現すれば、従来型では克服が困難な「五重苦」にも打ち克つことが可能という。
たとえば、「消費者の可処分所得の減少」では「賢い消費行動」の「需要創造とソリューション」に取り組むことが考えられる。現代ではルート開拓に努めれば、一般には知られていない、一流レストランの調理済み商品を仕入れることもできるようになる。この手法を活用して、外食市場から顧客を奪える。こうした発想を、怠らないようにすることが大切だ。
「需要創造とソリューションを武器とする ドラッグストアの教科書」
有田英明著
ダイヤモンド社
税別2500円